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『アベンジャーズ/エンドゲーム』ディズニー、ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンスら出演者13名をアカデミー賞にプッシュ ─ 全員が助演枠

アベンジャーズ/エンドゲーム

ウォルト・ディズニー/マーベル・スタジオは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でトニー・スターク/アイアンマン役を演じたロバート・ダウニー・Jr.ほか出演者13名を、アカデミー賞をはじめとする2019年度の映画賞シーズンに向けて推薦する構えだ。米ディズニーは、業界関係者に投票の検討を求める特設ページ「FOR YOUR CONSIDERATION」を更新し、ロバートら俳優陣の名前を掲載している。

もともと2019年10月上旬に特設ページが掲載された当初、『アベンジャーズ/エンドゲーム』についてはプロデューサーのケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)やアンソニー&ジョー・ルッソ監督の名前こそあったものの、ロバートをはじめとするキャストの名前は掲載されていなかった。これを受けて、一部のファンがロバートの推薦をディズニーに求めるなどの動きもあったのである。

今回、ディズニーは「助演男優賞」枠として、ロバート・ダウニー・Jr.(アイアンマン役)、クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ役)、マーク・ラファロ(ハルク役)、クリス・ヘムズワース(ソー役)、ジェレミー・レナー(ホークアイ役)、ジョシュ・ブローリン(サノス役)、ポール・ラッド(アントマン役)、ドン・チードル(ウォーマシン役)を推薦。また「助演女優賞」枠として、スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ役)、グウィネス・パルトロウ(ペッパー・ポッツ役)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ役)、カレン・ギラン(ネビュラ役)、ブリー・ラーソン(キャプテン・マーベル役)を挙げている。

注目すべきは、ディズニーが出演者全員を「助演」という枠組みでプッシュしていることだろう。これは『アベンジャーズ/エンドゲーム』の群像劇としての側面が重要視された結果ともいえるが、“主演俳優”といっていいロバートが、賞レースに向けたディズニーによる取り組みを自ら辞退していたことも関係しているのかもしれない。メインキャラクターを演じた全員が推薦されるのがふさわしい、という判断がなされた可能性もありそうだ。

なお、『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のジョー・ルッソ監督は、かつてロバートについて「過去40年間の誰よりもオスカーにふさわしい人物」だと述べていたほか、『アイアンマン』(2008)『アイアンマン2』(2010)監督であり、ハッピー・ホーガン役のジョン・ファヴローも「僕の一票は彼に」と語っていた。ロバートをはじめとするマーベル・シネマティック・ユニバース出演者の、およそ10年間に及ぶ映画界への貢献は認められることになるのか。今後の動向にますます注目が集まりそうだ。

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Source: Disney

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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