『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネズミ、CGではなく本物のネズミだった ─ VFXプロデューサーが明かす
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に登場する“あのネズミ”が、CGで描かれたキャラクターではなく、実際に撮影された本物のネズミだったことがわかった。米WIREDの公開したメイキング映像にて、VFXプロデューサーのジェン・アンダーダール氏が明かしている。
この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。
奇跡のネズミ、実際に存在していた
『アベンジャーズ/エンドゲーム』において、“逆襲の始まり”となった存在はスコット・ラング/アントマンだ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で生命の半数が消失し、復活の鍵となったインフィニティ・ストーンもサノスによって破壊された時、もはやヒーローたちに打つ手はなかったのである。しかし、そこに『アントマン&ワスプ』(2018)で量子世界に閉じ込められたスコットが帰ってくる。現実世界と量子世界では時間の流れ方が違うことを認識していたスコットは、アベンジャーズとともに、量子世界を通じて過去に戻る「タイム泥棒」作戦に挑むのだ。
もっともスコットが帰ってこられたのは、『アントマン&ワスプ』のラストで量子トンネルの実験に使用されていたバンがまだ残っていたからだ。偶然にも一匹のネズミがバンの中をちょろちょろと動き、装置のスイッチを押したことでスコットは帰ってこられたのである。ジョー・ルッソ監督も、インタビューで「ネズミが全ユニバースを救った」「ドクター・ストレンジが見た未来の中で、ネズミがスイッチを押して世界が救われる未来がひとつだけあった」と本気ともジョークともつかない発言を繰り出しているのである。
そんな、まさしく真のスーパーヒーローであるネズミは『アベンジャーズ/エンドゲーム』の撮影現場に実在していたのだ。ジェン氏は映像の中で「私たちのいるVFXの世界では、できるだけ実物を使いたいと考えています」と語っているが、VFXスーパーバイザーのダン・デリーウ氏は、プロデューサーを相手に“ネズミを実物にするか、後からCGで置き換えるか”の賭けに出たという。いわく、VFXチームは「本物の訓練されたネズミを見つけられる、実際にセットで演じられる」との自信から、もしうまくいかなければCGで描くことを決めたのだという。
「気になっている方のために言えば、あれはデジタルのネズミではありません。私たちはいろんな仕事をしましたし、いろんなものをCGに置き換えましたが、あれは本当に演技をしている実物のネズミです。名前は知りませんが、本当に存在したんですよ。」
WIREDによるメイキング映像では、サノスやハルクのCGから、アベンジャーズの着用する量子スーツ、キャプテン・マーベルのスーツ、年老いたスティーブ・ロジャースまで、ありとあらゆる映像がCGで処理されていたことが明らかになっている。しかし、そんな中で、あのネズミは意外にも本物だったのだ。『キャプテン・マーベル』(2019)に登場した猫のグースでさえ、出番の約7割がCGだったにもかかわらず、である……。
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