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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』ソー◯◯◯◯◯謎と疑問、これで解決 ─ 物語と◯◯◯◯◯の繋がりを監督と脚本家が語る

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

『マイティ・ソー』から『エンドゲーム』へ

『エンドゲーム』のソーを描く上で重要だったのは、『マイティ・ソー』シリーズで描かれてきた物語と、『インフィニティ・ウォー』以降の5年間。Los Angeles Timesにて、マルクスは「『バトルロイヤル』でソーはあらゆるものを失いましたが、その時は落ち着いて対処することができました」と述べている。ソーはヘラとの戦いの中で故郷アスガルドを失ったが、アスガルドは土地ではなく民だ、自分はその王なのだと決意するに至っていた。

しかし、真の喪失はその後にやってくる。前述したように、『バトルロイヤル』のポストクレジットシーンでは、ポジティブな思いとともに地球へと向かうソーたちの前にサノスの戦艦が現れる。『インフィニティ・ウォー』冒頭では、サノスの攻撃にソーたちは歯が立たず、民の多くを殺されてしまっているのだ。弟ロキ、信頼するヘイムダルもその犠牲となってしまう。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノス
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

The Hollywood Reporterにて、アンソニー監督は「前作を経て、アベンジャーズの個人がどのように前進してきたかを考えました。サノスに敗れ、仲間を失った痛みにどう向き合ってきたのか」と語る。

「ソーは自分自身をすごく責めただろうと思いました。『インフィニティ・ウォー』でソーが失ったものはあまりにも大きい。冒頭でサノスに船を攻撃され、ロキとヘイムダル、そして民の多くを殺されてしまった。そして、最後にはサノスを止めることにも失敗してしまいます。その事実に彼はどれだけ苦しんだのだろう、彼の身には何が起こっただろうかと考えたんです。」

サノスを倒せず、民や仲間を救えなかった罪悪感がソーを苦しめた。新アスガルドの自宅にこもったソーからは、もはや引き締まった肉体も失われている。ハルクとロケットに応じてソーはアベンジャーズ本部に戻るが、彼はビールを飲みながら本部を闊歩し、会議の最中に眠り、リアリティ・ストーンの説明もままならない。しかしその姿は、ソーに刻まれた傷が表れたものだ。観客を笑わせることこそあるが、決して酒を手放せず、失った恋人や母親を回想する表情には拭い去れない喪失感がにじみ出る。アンソニー監督は本作の演出についてこう語った。

「ソーの見た目で笑わせる場面はたくさんありますが、それらは単なるギャグではありません。役柄がどういう状態にあるかを示すもので、最も共感できる側面だとも思うんですよ。落ち込み、傷つくことへの反応は非常に普遍的なものだと思いますから。」

ところでCG?特殊メイク?
アベンジャーズ/エンドゲーム

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ちなみに劇中で、ソーはトニー・スターク/アイアンマンから「リボウスキ」と呼ばれる。コーエン兄弟監督作品『ビッグ・リボウスキ』(1998)の引用だが、脚本家のマルクスは、本作のソーを「ちょっとだらしなくて、家でダラダラしている感じにしたかった」そう。イメージを衣裳班などに話したところ、すぐにバスローブにサングラスをかけたソーが生まれたそうだ。マルクスいわく「“リボウスキ”はバスローブを着ている男の代名詞ですから」。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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