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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』ソー◯◯◯◯◯謎と疑問、これで解決 ─ 物語と◯◯◯◯◯の繋がりを監督と脚本家が語る

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

雷神ソー、まさかの激太り

アベンジャーズ/エンドゲーム』冒頭で、『インフィニティ・ウォー』の“指パッチン”を生き残ったヒーローたちはサノスへの復讐を企てる。インフィニティ・ストーンを取り戻し、塵と消えてしまった全宇宙の生命の半分を蘇らせようとするのだ。サノスの娘ネビュラと、ストーンが使用された形跡を手がかりに、彼らはサノスの農場を訪れる。ところがサノスの手によって、6つのストーンはすでに破壊されていた。もはや、サノスと同じ方法で人々を取り返すことはできない。失意のソーは怒りをたたえたまま、ストームブレイカーでサノスの首を斬り落とす。

5年後、ソーは残された仲間とともにアスガルドを地球に再建している。しかし、王であるソーの姿は大きく変貌していた。ビールを飲んではコーグ&ミークとゲームに明け暮れ、ストームブレイカーも瓶のオープナー代わり。顔をぐるりと髭が覆い、鍛え上げられていた腹はでっぷりと突き出ているのだ。

「量子の世界を通って過去に戻り、ストーンを集めて仲間たちを蘇らせる」。新たな作戦のため、ブルース・バナー/ハルクとロケット・ラクーンはソーの我が家を訪れる。ソーの豪胆な性格はそのままに思えたが、彼は作戦への協力にどこか消極的だ。バナーがサノスの名前を出すと、ソーは涙を浮かべてバナーの胸ぐらを掴む。「その名前を言うな」。苦しそうに、サノスを恐れているのではないと主張するソーに、バナーとロケットは優しく声をかける。「君がいたからここまで来られたんだ」「船にビールがあるぞ」。ようやくソーは顔を上げ、「銘柄は?」と答えるのだった。

マイティ・ソー バトルロイヤル』との関連

『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズでソーというキャラクターに、そして精悍な肉体をもつクリス・ヘムズワースという俳優に親しみ、愛着を抱いてきたファンであるほど、『エンドゲーム』のソーには衝撃を受けただろう。実際に劇場公開後、ソーの設定には賛否が分かれた。

マイティ・ソー/ダーク・ワールド
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』© 2013 MARVEL

単独3部作の完結編である『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、そのポストクレジットシーンが『インフィニティ・ウォー』に直結しているという稀有な構造だった。しかし米Fandangoにてマルクス&マクフィーリーが語ったところによると、『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』の脚本作業は『バトルロイヤル』の製作以前から進行していたそう。そのため二人は、『バトルロイヤル』で描かれたストーリーやキャラクター造形との調整作業にも取り組んでいる。

マルクス「タイカ・ワイティティ(監督)が『バトルロイヤル』に加わるより前から草稿を執筆していました。あちらの製作がオーストラリアで始まった時、ソーの新たな一面を探っていることがわかったんです。クリス・ヘムズワースが(従来より)ルーズなソーを作りたがっているって。彼とタイカとは長いミーティングをして、映像を見せてもらい、ソーの新たな雰囲気をつかみました。僕らが進もうとしていた方向性にもぴったり合っていましたね。」

The Hollywood Reporterによれば、『エンドゲーム』でソーに起こる変化については、クリスも早い段階から話し合いに入っていたという。アイデアは監督&脚本家チームのものだが、クリス自身も以前「何時間、何日も話し合いました。(キャラクターを)どれくらい前進させられて、どんな新しいことができるのか。温かく受け止めてもらえて、本当によかったです」と述べている

脚本家のマルクスは、米Los Angeles Timesにて、『エンドゲーム』のソーを執筆する上では「ソーに決定的な課題を、そして決定的な結末を用意したかった」と強調している。かくしてソーの“最終章”は検討され、物語は導き出されていったのだ。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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