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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』◯◯◯のキャプテン・アメリカ、◯◯の存在が判明

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019

老いたスティーブ・ロジャース、代役俳優がいた

『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラスト、サノスとの戦いを終えたスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカは残された任務に着手する。インフィニティ・ストーンをあるべき場所へ返すため、一人で過去へと旅立つのだ。バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーやサム・ウィルソン/ファルコンと言葉を交わし、キャプテン・アメリカは姿を消す。ところがブルース・バナー/ハルクが呼び戻しても、マシンの上に姿は現れなかった。

直後、湖のほとりにあるベンチには、痩せた老人の背中があった。年老いた姿のスティーブ・ロジャースだ。サムが見ると、彼の薬指には指輪が光っていた。「自分の人生を生きるのもいいかなと思ったんだ、トニーが言ってくれていたように」。キャプテン・アメリカは任務を終え、別の時間で年を重ねて戻ってきたのだ。

アベンジャーズ/エンドゲーム
ⒸMarvel Studios 2019 Supplied by LMK 写真:ゼータイメージ

『エンドゲーム』の公開直後、アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、このシーンに登場する老けたスティーブの姿は、クリス・エヴァンスの顔に特殊メイクとCG処理を施したものだと明かしていた。しかし、製作チームは単にクリスの顔を老けさせたのではなかったらしい。撮影現場には、老いを的確に表現するため、パフォーマンスキャプチャー用の代役を務めた俳優が存在したのだ。

このたび、米国人俳優パトリック・ゴーマン氏のInstagramから、このような写真が発見されたのである。こ、この顔にこの服装は!

 
 
 
 
 
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Who am I? Haha! You’ll never guess and I won’t tell! Mysteries are fun!!!#actor #actorslife #followyourheart #hollywoodactor #actors

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この写真は2019年1月31日(米国時間)に投稿されたもの。『エンドゲーム』の公開まで約3ヶ月あった当時、パトリック氏がどんな役柄を演じたかは超機密事項だった。投稿には「私は誰でしょう? 絶対に予測できないし、私も言いません。謎は楽しいものだから!」とだけコメントされている。それにしても、この投稿を最初に発見した人がすごい…。

現在のマーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、もはや俳優の容姿の年齢をCGで調節することは珍しくなくなった。『エンドゲーム』ではマイケル・ダグラスやヘイリー・アトウェル、スタン・リーがその対象となっているし、『キャプテン・マーベル』(2019)ではサミュエル・L・ジャクソンが全編にわたって約25年ぶん若返ったのだ。

キャプテン・マーベル
『キャプテン・マーベル』MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータ イメージ

CGで容姿を調整する際、俳優の見た目が調整後のイメージと大きく異なる場合は、ビジュアルを成立させるための代役が用意される。現場では本人と代役の演技を2パターン撮影し、それぞれの容姿をCGチームがブレンドするのだ。『キャプテン・マーベル』のサミュエルは、本人の見た目が年齢に比して若かったこともあり、すべて本人のみで撮影可能だったというが、あくまでこれはイレギュラーなケース。『エンドゲーム』の老いたスティーブも、クリス・エヴァンスと年老いた俳優の顔をブレンドさせることで生まれていたのである。

本作で老人スティーブの代役を務めたパトリック・ゴーマン氏は、これまで脇役俳優として数多くの映画やテレビドラマに出演。ロバート・レッドフォード主演『コンドル』(1975)や『ワイルド・ビル』(1995)などをはじめ、近年は『ゲヘナ』(2016)や「ウエストワールド」シーズン1(2016)などにも登場していた。『エンドゲーム』で自身の顔が登場することはなかったが、投稿された写真を見れば、確かにクリス・エヴァンスとの掛け合わせが行われていたことはわかるはず。一見して分からないところにも、俳優の努力は隠されているのだ。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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