『アベンジャーズ/エンドゲーム』ウォーマシンがアメリカ副大統領になる展開、検討されていた

いったいどういうことなのか。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の脚本段階で、ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンがアメリカ副大統領に就任するというアイデアが検討されていたことがわかった。脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーが明かした。
この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。
『アイアンマン』シリーズの主要人物で、トニー・スターク/アイアンマンの相棒というべきポジションにいたローディは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で重傷を負ったのち、最新テクノロジーによって再び歩行能力を手にするに至った。『エンドゲーム』ではクリント・バートン/ホークアイの行方を探したり、ネビュラとともにパワー・ストーンを手に入れるため行動したりと、局面に応じてさまざまな活動を見せている。
もっとも脚本の初期段階では、さらに違ったローディの側面を描くところも検討されていたようだ。米Comicbook.comにて、マルクスは「ある草稿の時点では、5年後にローディが副大統領になっていたんです。ローディ副大統領ですよ」と語っている。すなわち、ローディを副大統領にするという展開は、映画の序盤に用意されていたということだ。しかし、「物語上の重要性がなかったので削除した」のだという。
『エンドゲーム』の最終決戦において、ウォーマシンは政府公認のヒーロー「アイアン・パトリオット」としてのスーツを突如身にまとって登場する。ところが、このスーツについて劇中で言及されることはなく、物語上の意味合いまでは不明だ。ローディが副大統領になるという、やむなく見送られたコンセプトに関係があるのか、それともまったく無関係のものなのか。
なお、かねてより強調されているように、『エンドゲーム』の脚本を執筆するにあたって、今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の展開は考慮されていなかったとのこと。ディズニーの映像配信サービス「Disney+」では、「ロキ」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ワンダヴィジョン」(すべて原題)などの新作ドラマが配信されるが、それぞれの『エンドゲーム』後が描かれる各作品について、マルクス&マクフィーリーは全く関知していなかったという。
もっともウォーマシンについては、かつて単独映画の構想が存在したこともあり、いずれドラマなどで主人公として登場する可能性はまだ残されている。その時には、もしかするとアメリカ副大統領として活動するエピソードが描かれることもあるのかもしれない。いずれMCUで政府や政治にまつわる物語が直接描かれることがあるのなら、単なる肩書きではなく、“軍人”というアイデンティティを持つローディほど、そこにふさわしい存在はいないのではないだろうか。
Source: Comicbook.com