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『アベンジャーズ』ウォーマシン単独映画、「軍人」と「世界の変化」の葛藤描くはずだった ─ 実現しなかったアイデアが判明

ホットトイズ アベンジャーズ/エンドゲーム

『アベンジャーズ』で知られるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)において、トニー・スターク/アイアンマンの親友であるジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンの単独映画が計画されていたことは、知る人ぞ知る裏話である。

このたび、『アイアンマン2』(2010)からローディ役を演じてきた俳優ドン・チードルが、実現しなかった単独映画『ウォーマシン』のストーリーをわずかに明かした。


軍人ローディ、世界の変化に葛藤

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年4月26日公開)のプロモーションで米Entertainment Weeklyに登場したチードルは、ウォーマシンの映画がかつて計画されたことについて言及され、「どんなストーリーになるはずだったかご存知ですか?」との質問を受けている。チードルは「わかりません、少し検討されただけなので」と述べつつも、ローディをめぐる物語のアイデアを語ってくれた。

「(単独映画では)ローディの軍人としての仕事や、守ると誓った規律への忠誠心と、変わっていく世界との間に大きな葛藤が生まれる予定でした。おそらく、そういったものが少しばかり衝突する話だったんだと思います。彼がそのまま逃亡者になっていたのか、軍を去っていたのかはわかりません。だけど、二つの世界に緊張関係が生じる話になる予定だったのは確かです。」

ウォーマシンの単独映画で脚本を執筆する予定だったのは、のちに『ブラックパンサー』(2018)で共同脚本を務めたほか、ドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」(2016)の製作・脚本を担当して高く評価されたジョー・ロバート・コール。2018年3月のインタビューで、コールは自身が『ウォーマシン』に参加していたこと、しかしマーベル・スタジオ側の事情で企画が頓挫したことを認めていた

「僕が(『ウォーマシン』の)コンセプトを作って、脚本を書くことに決まったんですが、それから『アイアンマン3』(2013)の内容が決まったことで、もうウォーマシンの映画は作らないことになりました。」

ここでコールは、『ウォーマシン』が実現しなかった原因は『アイアンマン3』の内容だったと述べている。しかしMCU作品のファンならば、「ローディの軍人としてのアイデンティティと、変わっていく世界との間で葛藤が生まれる」というアイデアからは、むしろ『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)を想起するのではないだろうか。同作ではスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカが、自身の価値観や役割と、時代の変化や腐敗するS.H.I.E.L.D.との間で激しく葛藤するさまが描かれているのだ。また「彼(ローディ)が逃亡者になっていたのか、それとも…」という発言は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の展開を思わせる。『アイアンマン3』と『ウィンター・ソルジャー』は比較的近い時期に企画されたとみられるが、果たして『ウォーマシン』に影響を与えていたのはどちらだったのか。

来たる『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもって、ウォーマシンの物語もひとまずの決着を迎えるとみられる。ブラック・ウィドウの単独映画が製作され、ホークアイの単独ドラマ化企画も報じられている今、もはやウォーマシンはスピンオフ作品が作られていない数少ないヒーローのひとりとなった。ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で今後なんらかの展開があるのか、それとも……。名優ドン・チードルがキャスティングされているだけに、骨太のドラマを観たいというファンは決して少なくないはずだ。

Source: EW

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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