『スパイダーマン』スピンオフ『エル・ムエルト』企画保留の可能性 ─ 2024年春公開も撮影時期は未定

『ヴェノム』『モービウス』に続く『スパイダーマン』新作スピンオフ映画『エル・ムエルト(原題:El Muerto)』の企画が一時保留となっている可能性が出てきた。主演のバッド・バニー側が示唆した。
本作は、コミックにおいてスパイダーマンのライバルであるエル・ムエルト/フアン・カルロスを主人公とする単独映画。マーベル初のラテン系スーパーヒーロー映画として2022年4月に第一報が伝えられ、主演にはラッパーのバッド・バニーことベニート・A・マルティネス・オカシオが起用された。
本作は2024年1月12日に米国公開予定と発表されていたが、予定まで9ヶ月と迫った今も進捗が明かされないまま。米TIMEの取材で本作について尋ねられたバッド・バニーは、混乱したような仕草をしてみせたのち、まだ撮影日が決まっていないことを認めたという。バッド・バニーの広報担当者は、当初本作が「一時停止」していると説明し、のちに「企画開発段階」と訂正した。
ここから推察するに、『エル・ムエルト』を予定通り2024年4月に劇場公開することは現状ほぼ不可能であり、いずれスケジュールの修正が行われるとみられる。撮影の目処が立っていない以上、現在も企画は初期段階にあるのだろう。取材の中で、バッド・バニーは「もしかしてペドロ・パスカルと交代させられちゃうのかも」とのジョークも口にした。
コミックのエル・ムエルト/フアン・カルロスはスーパーパワーを持つプロレスラーで、ニューヨークにてスパイダーマンとプロレス対決を繰り広げた。のちに宿敵・エルドラドから命を狙われたフアンは、スパイダーマンとタッグを組んでエルドラドを倒している。映画版の設定は不明だが、バッド・バニーも2021年4月にプロレスデビューを果たしており、以前は「自分にぴったりの役柄」と述べていた。
監督は『ノー・エスケープ 自由への国境』(2015)のホナス・キュアロン。名匠アルフォンソ・キュアロンの息子としても知られ、アカデミー賞7冠に輝いた『ゼロ・グラビティ』(2013)で脚本を執筆したほか、最新作『アレックスとチュパ』が2023年4月7日にNetflixで配信されたばかりだ。脚本はDC映画『ブルービートル(原題)』のギャレス・ダネット=アルコセルが執筆する。
なお、ソニー・ピクチャーズによる『スパイダーマン』スピンオフ映画には、アーロン・テイラー=ジョンソン主演の『クレイヴン・ザ・ハンター』、ダコタ・ジョンソン主演『マダム・ウェブ(原題)』が公開待機中。2022年12月には、ドナルド・グローバーが主演・製作する『ヒプノ・ハスラー(仮題)』も報じられている。
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Source: TIME