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ウィル・スミス主演『自由への道』Apple TV+で12月9日配信決定 ─ アントワーン・フークア監督、奴隷制度下の実話アクション

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ウィル・スミス主演、アントワーン・フークア監督の新作映画『Emancipation(原題)』が、邦題『自由への道』として、2022年12月9日よりApple TV+にて独占配信開始となることがわかった。配信に先駆けて、米国では12月2日より劇場公開も実施される(日本での劇場公開については不明)。

このたびYouTubeにて米国版予告編が、あわせてApple TV+公式サイトでは日本語字幕付きの予告編が公開された。

本作は南北戦争中のアメリカを舞台に、自由を求めてアメリカ北部を目指した南部の奴隷・ピーターの旅路を描く実話アクション・スリラー。自分の信念のため、また愛する家族のもとに帰るため、ピーターは自分の五感を頼りに、恐るべきルイジアナ州の沼地を裸足で駆ける。冷酷な追手たちに追われ、また自然の脅威や獰猛な生物たちとも対峙しながら、彼は10日間にわたる決死の逃避行を繰り広げるのだ。

本作は1863年に撮影された実在のピーターの写真から着想を得たもので、「鞭で打たれたピーター(Whipped Peter)」と題されたその写真には、悲惨な虐待の跡が見て取れる。この写真が世界に広まったことから、世界でも奴隷制度廃止を求める声が高まったという一枚だ。

出演者はウィル・スミスのほか、『最後の追跡』(2016)のベン・フォスター、『平和の木々』(2022)のチャーメイン・ビンワ、『モンタナ・ストーリー』(2021)のギルバート・オーア、実写版「カウボーイビバップ」(2021)のムスタファ・シャキール。脚本は『アサシン クリード』(2016)のビル・コラージュが執筆した。

もともと本作は2022年の配信予定だったが、第94回アカデミー賞授賞式でウィルがクリス・ロックを平手打ちした事件を受け、Apple側は配信時期を再検討していた。2023年に延期するとの説もあったが、Appleは年内の配信に踏み切り、映画賞シーズンへの名乗りを上げる。本作の評判は非常に高く、映画そのものも、ウィルをはじめとする出演者の演技にも優れた評価が寄せられているとのこと。ウィルは映画芸術科学アカデミーを退会し、理事会側も10年間の賞への出入りや参加資格を剥奪する処分を下したが、業界のシーンがどう動くかはまだわからない。

ちなみに2022年6月、フークア監督は本作について「長編映画としては、私が今まで作った中で一番の作品」豪語。その全貌は、いよいよ遠からず明らかになる。

映画『自由への道』は2022年12月9日よりApple TV+にて独占配信開始。なお、米国では12月2日より劇場公開される。

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Source: Apple TV+, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。