ロザムンド・パイク&ダニエル・ブリュール、実在のテロリスト演じる ─ 『エンテベ空港の7日間』ハイジャック事件の全貌ひもとくポリティカル・サスペンス

『エリート・スクワッド』(2007)がベルリン映画祭の金熊賞に輝き、世界に名を轟かせたブラジル人映画監督ジョゼ・パジーリャの最新作『Entebbe(原題)』が、邦題『エンテベ空港の7日間』として2019年10月よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開される。
本作は『ゴーン・ガール』(2014)のロザムンド・パイク、『ラッシュ/プライドと友情』(2013)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)ダニエル・ブリュールが出演する、実在するハイジャック事件の裏側を描いたポリティカル・ヒューマン・サスペンスだ。
1976年、イスラエル・テルアビブ発パリ行きのエールフランス機が乗っ取られ、ハイジャック犯は500万ドルと50人以上の親パレスチナ過激派の解放を要求。多数の自国民を人質にとられたイスラエル首相は、交渉の道を探りつつも態度を保留。交渉に反対する国防大臣は、士官らと秘密裏に人質奪還計画を練っていく……。
実際に起きたハイジャック事件と、イスラエル国防軍による“奇跡の救出劇”である「エンテベ空港奇襲作戦(=サンダーボルト作戦)」。しかし、なぜ作戦はまれにみる成功を収めたのか? これまで『サンダーボルト救出作戦』(1977)や『特攻サンダーボルト作戦』(1977)、『エンテベの勝利』(1976)と3度映画化されてきたハイジャック事件を、最新の研究で判明した新事実をもとに、『エリート・スクワッド』や『ロボコップ』(2014)、Netflixドラマ「ナルコス」シリーズの社会派監督ジョゼ・パジーリャが、ハイジャック犯の目線をも取り入れて再現した。
本作でパイク&ブリュールが演じるのは、事件のキーとなるハイジャック犯。エディ・マーサン、リオル・アシュケナージなどが脇を固め、精緻で緊迫感あふれる政治群像劇が誕生した。
映画『エンテベ空港の7日間』は2019年10月よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国順次公開。