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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は音楽面もシリーズ総決算、全テーマ曲を織り込む ─ ジョン・ウィリアムズが作業中

スター・ウォーズ/エピソード9

映画『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の音楽作業が進行している。シリーズの音楽を手がける巨匠ジョン・ウィリアムズの弟で、自身もパーカッション奏者として活躍するドン・ウィリアムズが明かした。

2019年8月9日に米Academy of Scoring Artsのイベントに登場したドンは、『スカイウォーカーの夜明け』が「音楽でいっぱい」の作品になることを示唆し、自身も加わる作業については「先週(注:2019年7月最終週か)作業が始まり、4日間が終了しました。まだ表面を触ったくらい」とコメントした。

「今のところ(楽曲は)34分ほどあると思います。これまでに聞いたことのあるテーマが、この最後の作品にはすべて収められているんです。レイアにヨーダ、ファントム、ダース、全員のテーマが入っています。いつもながら、テーマを(楽曲に)隠すスタイルで登場しますよ。みなさんには探してもらいたいですし、見つけてもらえるだろうと思います。」

ドンは正式名称を口にしていないが、レイアは言わずもがなレイア・オーガナ、ダースはダース・ベイダーだろう。今ひとつ正体が掴めないのは「ファントム」だが、これが『ファントム・メナス』(1999)を指しているのであれば、ダース・モールのテーマ、すなわち名曲「Duel of The Fates」が再登場する可能性もある。いずれにせよ『スカイウォーカーの夜明け』は、音楽面でもスカイウォーカー・サーガの総決算となるようだ。

ドンは兄の楽曲について「心を掴まれるし、魅了される」と絶賛。プレイヤーとして演奏していても、「こうあるべきという演奏からは違うところへ連れていかれることがしょっちゅうある」のだそうだ。ちなみにドンによると、『スカイウォーカーの夜明け』では「(ジョンは)135分くらい音楽を作らなきゃいけない」とのこと。「これ、映画の長さを言っているようなものですね」とも語られているが、おそらく映画は編集作業の最中とみられるため、これが確たる上映時間とは言い切れない。

現在87歳のジョンは、今でもオーケストラの前に立ち、6時間にわたって指揮を務める。弟のドンは「信じられません。楽曲をすべて把握していて、全員のパートを知っているので、調子が狂うとすぐにわかる。これが彼のやり方なんだと思います、他の方法ではできないんでしょう」と語った。8月9日時点でジョンは夏休みに入っており、作業は9月に再開されるとのこと。「(再開後は)約1ヶ月半で終わらせようとしています。大変ですが素晴らしいですよ。兄との仕事を光栄に思います」

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開

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Sources: Scoring Arts, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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