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E.T. の声優は一般の主婦、『スター・ウォーズ』あのキャラの声も演じていた

E.T.
Photo by PercyGermany™ https://www.flickr.com/photos/percygermany/32817389176 CC BY-NC-ND 2.0

スティーブン・スピルバーグ監督の傑作『E.T.』(1982) は、幼き日のドリュー・バリモア(『チャーリーズ・エンジェル』シリーズなど)が出演しているなど、キャストにも注目したい。しかし、肝心のE.T.の声を演じた声優については、あまり知られていないのではないだろうか。

E.T.の愛らしく印象的な声をあてていたのは、実は一般の専業主婦だった。米People誌の1982年当時の記事では、この意外な秘話が紹介されている。

なぜ主婦が?偶然が生んだキャスティング

記事によると、E.T.は異星からやってきたという説得力を持たせるため、外国のアクセントを話させるのがよいとスピルバーグ監督は考えていたそう。そこで、E.T.の声優は82歳のチベット人女性に決まりかけていたというが……。

最終的にE.T.の声優を務めたのは、カリフォルニア州マリン郡に暮らす専業主婦、パット・ウェルシュ。ある時ウェルシュが地元のカメラ店でセールスマンと話していた時、偶然店に居合わせたのがジョージ・ルーカスのサウンド・デザイナーであるベン・バートだったのだ。

バートはウェルシュの声を聞き、「彼女を掴んで店外に連れ出し、“私こういう者なのですが”と説明した」という。すぐにオーディションを受け、E.T.役に採用されたということだ。

ウェルシュは1日にタバコ2箱吸うというほどのヘビースモーカー。E.T.の声は「男性とも女性とも取れる」とバットは言っているが、それもウェルシュが愛煙家だったからこそ、なのかも。ちなみにウェルシュは、もともと発声の教師をしていたとか。

E.T.役のための収録時間は9時間半で、彼女に支払われたギャラは、わずか380ドルだったそう。最も、彼女にもその家族にも遺恨はなく、車のライセンスプレートは「I LOVE ET」にしていたということだ。

『スター・ウォーズ』にも登場していた?

ところでE.T.の声を演じたパット・ウェルシュ、実は『E.T.』翌年に公開された『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)にも、ある役で声優を務めている。

Photo by Mary Harrsch https://www.flickr.com/photos/mharrsch/16958917325 CC BY-NC-SA 2.0

それは、カーボン凍結されたハン・ソロを救うため、ジャバ・ザ・ハットの宮殿に忍び込んだレイア姫が変装していた、ブーシという人物。ブーシ(=レイア)はジャバとの交渉と、凍結を溶いたソロへの語りかけ、2つの場面で声を発する。そのうち、チューバッカを捕虜に偽装し、水素爆弾を手にジャバと報酬の交渉をする方の声は、E.T.と同じだったということだ。

『E.T.』のスター・ウォーズネタ解説

Source:People

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THE RIVER編集部THE RIVER

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