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『E.T.』復活の短編映像が公開 ─ 大人になったエリオットと37年ぶり再会、スピルバーグ監修

https://www.youtube.com/watch?v=Pdgk3ERKdug

2018年冬、『ホーム・アローン』マコーレー・カルキンがGoogleアシスタントのCMでケビン役を再演してから約1年。今度は『E.T.』が帰ってきた。1982年にスティーブン・スピルバーグ監督が放った映画史に残る傑作が、米コムキャスト社のPR用ショートフィルムで復活したのである。タイトルは『A Holiday Reunion』、つまり「休日の再会」だ。大人になったエリオットとE.T.が、37年ぶりの再会を果たす


ある冬の夜、男の子と女の子が雪の中で遊んでいると、あたりの電気が突如点滅し、家の裏に謎の光が見える。訝しく思った2人が様子を見に行くと、そこには雪だるまの影に隠れる宇宙人の姿があった。互いの姿を見て絶叫するE.T.と子どもたちだったが、E.T.は少年の姿を見えて「エリオット?」とつぶやく。兄妹が顔を見合わせたところに、2人の父親が駆け寄ってきた。かがみ込んだ父親を前に、E.T.は「エリオット」と呼びかける。父親は、あれから37年経って大人になったエリオットだったのだ。エリオットは「戻ってきたのか?」と言い、「息子と、家族だよ」と紹介する。

家に招き入れられたE.T.は、相変わらずの力でしおれた花を再生させる。エリオットが「君がいた頃とはずいぶん変わったんだ」と声をかけた、その目の前にはタブレット端末があった。息子は「インターネットって言うんだよ」。一家は食事をともにし、息子はVRのヘッドセットをE.T.に使わせてやる。視界いっぱいの恐竜に、思わずE.T.はひっくり返った。その翌朝、兄妹と雪遊びをしたE.T.は、一家とともにリビングでクリスマスの映画を観る。

その夜、エリオットは、ホログラム越しに家族の姿を見ているE.T.の姿を見つける。「家族かい」と聞けば、E.T.は遠くの空を指さした。再びの別れが近づいていることを悟って、エリオットはE.T.を抱きしめる。夜がずっと更けた後、眠りに就いていた息子は、物音で目を覚ました。そこには、自転車を引っ張り出しているE.T.の姿があった。同じく眠りに就いていたエリオットと妻は、外で子どもたちがはしゃぐ声で目を覚ます。窓越しに見えたのは、兄妹が自転車に乗って空を飛んでいく様子だ。兄の自転車の前かごにはE.T.が乗っている。かつてと同じように、彼らは空を渡っていくのだ。

森の中、エリオットと妻が追いつくと、そこにはE.T.を迎える宇宙船があった。E.T.は指を光らせ、やはり昔と同じようにエリオットの息子に手を伸ばした。その胸が赤く光り、別れの時がやってくる。しかし宇宙船が去った後、息子の胸元も赤く光っていた。そこに入っていたのは、E.T.がホログラムを見ていた緑色の球体。一家とE.T.の写真が映し出され、「Reconnect for the holidays(ホリデーにもう一度つながろう)」のメッセージで映像は締めくくられている。

スティーブン・スピルバーグ全面監修

今回のショートフィルムは、米コムキャストのブランド「Xfinity」のCMとして、北米の祝日である感謝祭(Thanksgiving Day)を記念して製作されたもの。2019年は11月28日(現地時間)、感謝祭パレードの生中継で2分間の短縮版が放送され、同じバージョンは週末にかけて、国内の映画館で予告編として上映される。また、28日(現地時間)夜には米Syfyで『E.T.』がテレビ放送され、連続でオンエアされるとのこと。30秒のスポット版は、NBC・CBS・FOX各局のNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)中継のほか、ホリデーシーズンにわたって放送される。

『A Holiday Reunion』本編に登場するエリオットは、『E.T.』でエリオット役を演じたヘンリー・トーマス。近年はテレビドラマのほか、『ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~』(2016)『ジェラルドのゲーム』(2017)「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」(2018)などマイク・フラナガン監督作品に出演しており、最新作『ドクター・スリープ』(2019)ではダニーの父親ジャック役を演じている。

トーマスは、コムキャストによる「繋がり(connection)」をテーマ、「E.T.の再会」というアイデアを好意的に受け止めて出演を受諾。「オリジナルの美しさ、みなさんの心に残っている特別な部分を台無しにすることなく、続編に求められる全てをご覧いただける」と自信を示した。

今回、生みの親であるスティーブン・スピルバーグは創作そのものには関与していないものの、製作全般の監修を担当。ヘンリーは「絵コンテを見て、なぜスティーブンが支援したのかがよく分かりました。(『E.T.』の)物語の品位が、今回の作品でも失われていないからです」と語っている。なお、監督は『アダプテーション』(2002)『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)などの撮影監督であるランス・アコードが務めた。

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Source: Deadline

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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