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【ネタバレ】『エターナルズ』ポストクレジット・シーン解説 ─ 謎の◯が◯◯◯◯だったと判明

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

この記事には、『エターナルズ』のネタバレが含まれています。必ず本編を鑑賞してからお楽しみください。

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

本作では、長い間待ち焦がれられていたエターナルズのメンバー10人がついにお披露目となった。全編のほとんどを通して、エターナルズによる高次な争いが展開されたが、一方で“ヒューマン”ストーリーもわずかながらに描かれた。その主人公となったのが、キット・ハリントン演じるデイン・ウィットマンだ。

デインは、地球の安全を見守ってきたセルシ(ジェンマ・チャン)のボーイフレンドという設定。ロンドンの自然博物館で働いていたり、セルシに同棲を持ちかけたり、一見ごく普通の青年だ。しかし、エターナルズの戦いが終わった本編終盤、デインは再びスクリーンに戻ってくる。さらには、MCU恒例のポストクレジット・シーンにまで現れたのだ。そして、観客に大きな謎を残していった。

実はこのデインなる男、“ごく普通の青年”ではない。原作のマーベル・コミックでは、中世にルーツを持つ騎士“ブラックナイト”として馬に乗り、剣を振るうスーパーヒーローへと変身していくのだ。ところで、デインがセルシに「実は僕も言っていないことがあって…」「うちの家系は複雑で…」と何かをカミングアウトしようとしていたの覚えているだろうか。この描写を含め、『エターナルズ』では、デインの将来的なブラックナイトへの覚醒が大きく示唆された。

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呪いの魔剣、エボニー・ブレイドとは

デインが登場したポストクレジット・シーンでは、一体何が起きていたのだろうか。デインは自宅か職場のオフィスと思われる部屋で、木箱にしまわれていた剣を取り出そうとしていた。しかし、デインはなぜか緊張の素振りを見せる。そう、彼が取り出そうとしていた剣は、劇中スプライト(リア・マクヒュー)も口にしていたエボニー・ブレイドという呪われし武器だったのである。

このエボニー・ブレイドは、かのアーサー王伝説に登場した予言者にして魔法使いのマーリンによって生み出された魔剣、というのが原作コミックでの設定。しかしこの剣はいわくつきで、どんな魔法をもはねのけ、あらゆるものを断ち切れる力を持つ一方で、血が流れるほどに血を求め、持ち主に狂気を与える呪いを秘めていた。マーリンがこれを弟子パーシー・オブ・スカンジアに授けて以降、代々受け継がれていったエボニー・ブレイドはある時、デインの叔父ネイサン・ガレットの手に渡ることとなった。

1963年に刊行されたコミック「Avengers#47」にて初登場したデインは、叔父のネイサンが悪名高きブラックナイトとして大暴れしていたことを回想。デインによれば、スーパーヴィランとして悪行三昧だったネイサンは、アイアンマンとの戦いに敗れ、瀕死の状態に。ネイサンは死ぬ前に甥のデインにエボニー・ブレイドを託し、この世を去っていった。エボニー・ブレイドを善い行いのために継承しようと思い立ったデインは、いずれアベンジャーズの一員として活躍していくことになるのだ。

ここで話を映画『エターナルズ』に戻すと、キット・ハリントンが演じたデインはポストクレジット・シーンで、そのエボニー・ブレイドを取り出そうとしていた。動機は明らかである。セレスティアルズにさらわれた恋人、セルシを助けにいくためだ。

しかし、エボニー・ブレイドが保管されていた箱には、「Death is My Rewards(死は褒美)」と意味深な文字が刻まれていた。これは、持ち主に狂気をもたらすエボニー・ブレイドの呪いを示していたものと思われる。さらに、エボニー・ブレイドを前にしたデインに、男の声。「いいんですか、ウィットマンさん?(Sure you’re ready for that, Mr. Whitman?)」とデインの決断にくちばしを容れていた。結局、声の主も分からぬままポストクレジット・シーンは終わってしまった。ところがなんと、その声の正体がクロエ・ジャオ監督の証言により判明した。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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