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マーベル『エターナルズ』主人公・セルシの能力が判明、「人間・世界・地球とつながる」パワーとは

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『エターナルズ』は、アンジェリーナ・ジョリーやサルマ・ハエック、キット・ハリントン、マ・ドンソクら豪華キャストが揃った一大群像劇だ。『アベンジャーズ』シリーズで群像劇形式を取り入れてきたMCUだが、初めての単独映画としては異例の試みである。

この作品で事実上の主人公となるのが、エターナルズの一員である女性・セルシ。演じるのは『キャプテン・マーベル』(2019)でミン・エルヴァ役を演じ、別の役柄でのカムバックとなったジェンマ・チャンだ。英Vogueにて、チャンは「MCUに戻ることはまったく予想していなかったので驚きました」と語り、セルシ役に関する新たな情報を明かしている。

「セルシはいわゆる、典型的なスーパーヒーローではありません。必ずしも最良の戦士とは言えませんし、特に印象的なパワーを持っているわけでもないんです。大切なのは、彼女がエンパス(注:他者の感情を読み取る能力者)であること。人間とつながり、世界とつながり、地球とつながるんです。それが彼女の強さなので、そこに力を注ぎました。」

ここからうかがえるのは、『エターナルズ』がコミックの設定を大幅に変更している可能性だ。コミックのセルシは念力や物質変換、幻覚、テレポートなどの能力を操るが、映画のセルシは感情を読む力の持ち主だという。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのマンティスもよく似た能力を持っているだけに、両者の差別化も気になるところだ。

また、チャンが強調するのは、リチャード・マッデン演じるエターナルズの一員・イカリスとの関係性だ。二人は恋愛関係にあるのではないかと予測されているが、いわく「セルシとイカリスは永遠のソウルメイト」。イカリス役のマッデンとは10年来の友人とあって、共演はやりやすかったようだ。チャンは「千年以上にまたがる普通の関係性をどうやって演じようかって。楽しかったですね」と撮影を振り返っている。

本作の監督・脚本は、『ノマドランド』(2020)を手がけたクロエ・ジャオ。「ヒーロー映画にあまり登場しないような、繊細なニュアンスのある女性ヒーローをずっと作りたかった」といい、セルシを演じたチャンを「すばらしい女優で、大きな知性と勇気がある」と称えた。「セルシという役柄に優しさ、思いやり、弱さを与えてくれました。ヒロイックとはどういうことか、観客のみなさんに再考してもらえると思います」

『エターナルズ』は、宇宙種族・セレスティアルズが人類への遺伝子実験で生み出した“エターナルズ”の人々を描く、7,000年にわたる物語。出演者はアンジェリーナ・ジョリー、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン&キット・ハリントン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)のマ・ドンソク、『ゴジラvsコング』(2021)のブライアン・タイリー・ヘンリーのほか、クメイル・ナンジアニ、サルマ・ハエック、ローレン・リドロフら。

マーベル映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金)公開。

Source: Vogue

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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