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【ネタバレ】『エターナルズ』スプライトの運命とは ─ 少女の姿の戦士の苦悩

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

この記事には、『エターナルズ』のネタバレが含まれています。

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

『エターナルズ』スプライトは、幻影を生み出す能力を持つヒーロー。12歳の少女として創造されたスプライトは、他のエターナルズや人間のように、大人としての生活を送れないことを不満に思っており、子供扱いされることで孤独や疎外感を感じている。

物語の最後に、スプライトはとある重要な決断を下す。エイジャックの跡を継ぎリーダーとなったセルシに、エターナルズとしての能力を消し去るように頼むのだ。これで彼女はエターナルズとしての能力と資格を失ったと代わりに、念願だった人間としての人生を手に入れたのである。

「エターナルズをエターナルズたらしめるものは、セレスティアルのエネルギーを引き出す能力です」と、脚本家のカズ・フィアルポは米The Directに解説している。「セルシがやったこととは、本質的にその能力を除去することでした」。

スプライトがその後どのような道を歩むかについては、劇中で示唆された通りだ。「彼女は、我々の知る限り、老化して成長する人間になったのです」とフィアルポ。「私たちと同様に生き、あの魔法のような能力も持ちません。イリュージョンを作れなくなったことで、新たな人生を送れるようになったのです。我々の知る限りでは、彼女は生身の人間になったのですよ」。

『エターナルズ』序盤のナイトクラブの場面では、大人の姿に化けていたスプライトが、知り合った男性と関係を発展させられないことを悲しんでいた。また、イカリスへの恋心を持ちながらも、子ども扱いされるが故に実らぬ恋であることにも苦悩している。

このことについてキンゴは、ピーターパンのティンカーベルのようだと例えた。しかしスプライトの本心を覗くと、むしろ彼女はピノキオだったのだ。これまで数千年という悠久の時を過ごしたスプライトは、願い叶って人間となった。これから肉体的に大人となり、恋をし、そして1人の人間として、数十年の儚き人生を終えようとしているのだろう。

Source:The Direct

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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