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ディズニー、『エターナルズ』ほか6作品の劇場独占公開を決定 ─ 『キングスマン』『ウエスト・サイド・ストーリー』も

エターナルズ
(c)Marvel Studios 2021

米ウォルト・ディズニー・カンパニーは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の次回作『エターナルズ』などを、まずは映画館での独占公開とする方針を明らかにした。

ディズニーが劇場独占公開の方針を示したのは、『エターナルズ』をはじめ、『キングスマン:ファースト・エージェント』、スティーブン・スピルバーグ監督『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』、リドリー・スコット監督『最後の決闘裁判』、ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『ミラベルと魔法だらけの家』、20世紀スタジオ製作のアニメ映画『ロン 僕のポンコツ・ボット』の計6作品。『ミラベルと魔法だらけの家』は30日間、その他の作品は45日間の独占公開が確約される。

Varietyによると、それぞれの独占公開期間は“最低限”の期間のため、興行の状況によっては独占公開期間が伸びることも考えられる。独占期間の終了後、ディズニーは各作品をディズニープラスなど自社の映像配信サービスにて提供する見込みだ。ただし、即座に見放題配信となるのか、別の方法で配信されるのかはわかっていない。

『ブラック・ウィドウ』『ジャングル・クルーズ』で劇場と配信の同時展開を採用したディズニーが、『エターナルズ』などの劇場独占公開を決定した背景には、同じくMCU作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のヒットがある。コロナ禍の影響を受ける中、『シャン・チー』は劇場公開のみで優れた成績を記録。2021年9月15日の時点で、米国興行収入は1億590万ドルと『ブラック・ウィドウ』以上のペースで推移し、公開週末にはレイバー・デー(米国祝日)の新記録を樹立した。デルタ株の懸念は続いているが、スタジオ側はコロナ禍からの脱却の兆しを見ているということだろう。

ディズニー・メディア&エンターテイメント・ディストリビューションのカリーム・ダニエル氏は、「夏映画の大きな興行的成功を受けて、2021年の今後の公開計画を更新できることをうれしく思います」との声明を発表。「興行状況の好転が続いていることを確信し、映画館で楽しんでいただけることを期待するとともに、『ミラベルと魔法だらけの家』をディズニープラス会員にご提供する柔軟性も維持してまいります」と記した。

ちなみに既報によると、『シャン・チー』も映画館での独占公開期間は45日間。まずは、同作がその後どのように扱われるかがポイントといえそうだ。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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