で、EU離脱って何?映画好きのための『EU離脱問題』解説+今観るべきイギリス映画5選

EU離脱問題にざわめく世界

6月23日、国民投票により、イギリスのEU離脱が決定しました。

EUとはヨーロッパ連合、または欧州連合とも呼ばれます。第二次世界大戦後、欧州は二度と戦争をしないように、そしてアメリカや日本に対抗できるよう、ヨーロッパの小さい国々がそれぞれ集まり、通過の統一や、ヨーロッパ間の移動を簡易的にするなどして、ひとつの国のようなものを作りました。それがEUです。

加盟国は、フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー、スウェーデンなど現在28カ国加盟しています。

EUを離脱するとどうなるのか?

そこで疑問となるのは「なんでイギリスはEUから抜けたの?不便になって、仲間外れになるだけじゃん?」という点だと思います。

ではなぜEUを離脱したのか?そこにはEU加盟国だからこその悩みがあったのです。

深刻な移民問題

離脱した理由、それは移民問題です。EU間での行き来が簡易的になったため、誰でも簡単に入ってこれてしまうのです。EU加盟国には、経済的な格差が激しく、貧富の差がわかりやすいほど見て分かります。そのため、貧困の地域から、裕福なイギリスやドイツのような大国にどんどん人が移動して、移民で溢れかえってしまっているのです。社会保障などが手厚く、医療施設が無料で使えたりするイギリスはもう、格好の移民先!しかし、人が増えた分、社会保障の負担も大きくなり、人口増加に伴う問題(病院、学校が足りないとか、家が買えないなど)もあり、

「もう移民は受け入れられないよ!イギリスの厳格な歴史や文化もあるし、イギリスがイギリスじゃなくなっちゃうよ!だから離脱します!」

という理由から、国民投票により、離脱が決定したのです。

今後のイギリスはどうなるの?

EU離脱が決定し、イギリスはどうなってしまうのか?

EU離脱となると、EU間での貿易や金融問題などのデメリットが発生します。イギリスに拠点を置いていた企業も、イギリスから撤退せざるを得なくなり、イギリスの経済問題も深刻になるかもしれません。日本への経済的影響も大きいと思われます。

現在、離脱派に投票した人たちも、「離脱したらやばいやん!」と、再投票の署名を集めていますが、EU的には「もう離脱って言ったんだから早く離脱しなよ」状態で、おそらくイギリスはEUを離脱せざるを得なくなると見られています。

イギリスを映画でもっと知る!英国作品5本!

そんなイギリスにもっと関心を持ち、このEU離脱問題をより身近なものに感じられるよう、イギリスの文化や空気感がよく伝わる、おすすめの英国映画を5本ご紹介します!

リトルダンサー

2000年/ スティーブン・ダルドリー監督

1984年のイギリス北部の炭鉱町を舞台に、バレエに目覚める少年の物語です。

当時は、マーガレット・サッチャー政権下、イギリス炭鉱不況の真っ只中で労働者によるストライキが各地で行われていました。「男なら、男らしく働け」といった概念が根付いていたので、主人公の少年ビリーが女のバレエをやりたいというのは、ご法度でした。男のくせに女々しい!と思われていたのでしょう。しかし、それでもバレエへの情熱を捨てきれないビリーは、踊り続けます。閉鎖的な中にも、ビリーのようにたくましく夢を持つ少年の希望の光がどこか暖かく、BGMの「T・レックス」や「ザ・ジャム」など、イギリスを代表するUKロックバンドが色を飾ります。そしてなんといっても、父と息子の絆には涙せずにはいられません。

ごめんなさい、個人的ベスト映画です。

『英国王のスピーチ』

2010年/トム・フーパー監督

1934年、第二次世界大戦前のイギリスが舞台です。兄のエドワード8世が、人妻のシンプソン夫人と結婚するために退位してしまい、イギリス王ジョージ6世は、国王となってしまいました。しかし、ジョージ6世は、どもりがあまりにも酷く、スピーチもろくに出来ず、国王になってもよいのか思い悩んでいました。そのため、どもりの治療をするために言語療法士に頼み、次第にどもりを直していきます。そして、ジョージ6世の精神的な心の開放や、過去のトラウマが暴かれていくうちに、言語療法士との間にも友情が芽生えてきます。

その当時は、ヒトラーが世界征服を目指し勢いづいていた時だったので、国民や世界は、ヒトラーがいつ攻め込んでくるか怯えている状態でした。そんな中、ヒトラーと戦える強い心をもった君主が必要で、そのためには国民を安心させるためにスピーチをしなければいけませんでした。果たして、ジョージ6世はスピーチを成功させることができるのでしょうか?

『ミス・ポター』

2006年/クリス・ヌーナン監督

1902年、ロンドン。あのピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターの半生を綴った映画です。
当時は、ビクトリア朝が終わってもなお、イギリスは上下関係を重んじる封建的な空気が未だ漂っていました。階級社会のイギリスでは、ポターのような上流階級の女性が仕事を持つことはあり得ないとされていました。しかし、ポターには夢がありました。当時が淡く蘇る、イングランドの湖水地方の美しさが映える映画です。

『堕天使のパスポート』

https://www.youtube.com/watch?v=eMC68qlZnKg

2002年/スティーヴン・フリアーズ監督

イギリスのロンドンで、不法移民として暮らしていたホテルメイドと(あの『アメリ』のオドレイ・トトゥ)、同じ職場で働く黒人男性は同居していました。まさに移民問題と戦う今のイギリスにはタイムリーな作品なのではないでしょうか。
その二人は、パスポートを手に入れようと、日々底辺の過酷な暮らしを耐えていました。華やかなイメージのある英国とは裏腹に下層社会の現実を目の当たりにしたり、ホテルで衝撃の現場を目撃してしまい、そこから人生が大きく変わってしまうサスペンス要素も含まれています。
貧困差の激しい英国で、労働者たちは日々必死に働いています。移民の人も、必死に働き、希望を持って英国に訪れていたのだという、明日への生きる希望を感じることができる作品です。

『トレインスポッティング』

1996年/ダニー・ボイル

この映画でイギリス映画は復活したといっても過言ではないのではないでしょうか。不況にあえぐスコットランドに住む、ヘロイン中毒のレントンは、スパッド、シックボーイ、ベグビーたちと現実から逃げるようにしてドラッグ漬けの毎日を送っていました。毎日どん底、毎日おなじようにラリってるだけで、惰性な日々が続きます。しかし、その中に一筋の希望の光も垣間見れます。レントンは、必死にいまの生活から抜け出そうと、ロンドンへ就職し、普通の生活を目指そうとします。こちらの映画も労働階級の家庭が描かれています。英国映画において、階級社会を描くことは避けては通れない道なのかもしれません。

そして、EU離脱が決まり、スコットランドはイギリスからの独立する可能性が出てきました。そうすると、イギリスの国旗ユニオンジャックからあのスコットランドが消えてしまうということになりますね。今度の動きに注目です。

EU離脱でイギリス映画界に重大危機 役者や映画業界人らも反発する理由とは

About the author

ホラー以外を好む雑食系。ミーハーです。

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