傑作ミュージカル『Dear Evan Hansen』映画版に『ヘイト・ユー・ギブ』主演女優が出演 ─ 自ら作詞のオリジナル曲を披露

傑作ブロードウェイ・ミュージカル『Dear Evan Hansen(原題)』映画版に、『ヘイト・ユー・ギブ』(2018)「ジ・エディ」(2020)などで知られる若手女優アマンドラ・ステンバーグが出演することがわかった。米Deadlineなどが報じている。
『Dear Evan Hansen』は、主人公エヴァンが、自分宛てに書いた手紙が自殺した同級生コナーのポケットから発見されたことをきっかけに、遺族に対して“自分はコナーの親友だった”と嘘をつき、孤独だった生活を一変させていく物語。SNS時代の“つながり”がはらむ不安をテーマとした舞台版は、2017年の第71回トニー賞で5部門を受賞、2018年には米ユニバーサル・ピクチャーズにて映画版の製作が発表された。
ステンバーグが演じるのは、エヴァンの同級生アラナ。見た目を明るく装ったり、ソーシャルメディアを駆使したりすることで、深い寂しさや孤独を内に隠す少女だ。アラナは、亡くなってしまったコナーとの思い出、そして志を継ぐ「コナー・プロジェクト」の発起人としてエヴァンと共に協力していく。
映画版では、アラナが担う役割が大きくなるといい、劇中では舞台版にはないオリジナルの新曲をステンバーグが披露することになるという。ステンバーグは、舞台版から音楽に続投するベンジ・パセック&ジャスティン・ポールと共に同曲の作詞も自ら務めるとのこと。パセック&ポールは、『ラ・ラ・ランド』(2016)『グレイテスト・ショーマン』(2017)で作詞を手掛けた実績を持つ音楽家コンビとだけあり、そのクオリティーに期待がかかるところ。
ステンバーグほか、主人公エヴァン役でミュージカル版から続投のベン・プラット、コナーの妹ゾーイ役で『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2020年8月21日公開)のケイトリン・ディーヴァーが出演する見込みだ。監督は『ウォールフラワー』(2012)『ワンダー 君は太陽』(2017)のスティーヴン・チョボスキーが、脚本は舞台の戯曲を執筆したスティーブン・レベンソンが務める。プロデューサーには、『ラ・ラ・ランド』を手掛け、ベン・プラットの実父としても知られるマーク・プラットが就任している。
2011年にリュック・ベッソン製作・脚本の映画『コロンビアーナ』で女優デビューを飾ったステンバーグは、ジェニファー・ローレンス主演の『ハンガー・ゲーム』(2012)で一躍注目を浴びた。また、2018年の主演作『ヘイト・ユー・ギブ』では、批評家から演技を絶賛されるなど、現在ハリウッドで注目を浴びる女優のひとりだ。ステンバーグの今後の活躍から目が離せない。
Source: Deadline, Dear Evan Hansen Fandom