キャプテン・アメリカ役クリス・エヴァンス、思い出すと息詰まらせてしまう『アベンジャーズ/エンドゲーム』の一場面とは

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の区切りとなる集大成映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の公開から早2年が経とうとしている。この間にも、一大ユニバースを去るヒーローと新たに登場するヒーローが発表されており、現在のMCUは世代交代の過渡期にある。
こうした中、シリーズ卒業を宣言していたキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役のクリス・エヴァンスは、アベンジャーズの大団円が描かれた『エンドゲーム』での体験を今でも振り返るようで、中でも思い出すと「息が詰まる」ほど特別な場面があるのだという。英Empireにて、実際に息を詰まらせながら明かしている。
この記事には、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の内容が含まれています。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)から繰り広げられてきた強敵サノスとの激戦もいよいよ最終局面。『エンドゲーム』では、ピム粒子によるタイムトラベル作戦などを経て、アベンジャーズがサノス軍と再び対峙した。エヴァンスが語る特別な場面というのは、両軍ともに戦力を総動員させたこの最終決戦で、キャプテン・アメリカが雷神ソーのムジョルニアを持ち上げるシーンだ。
英Empireのインタビューに応じたエヴァンスは、『エンドゲーム』を初めて観たというプレミアイベントでの出来事を回顧。「思い入れのある作品は普段前もって観るようにしているんです」と話すエヴァンスは、「10年の(MCUでの)旅で最後の作品でもあったので、観客と同じ体験をしたかった」がゆえに、『エンドゲーム』の鑑賞を初披露まで我慢していたそう。遂に観客と共に有終の美を目の当たりにすることとなったプレミアイベントでの『エンドゲーム』鑑賞中を、エヴァンスは以下のように思い起こす。
「キャップがムジョルニアを持ち上げる時、会場は完全なる熱狂に包まれていました。この瞬間が来ると自分でも分かっていても、感情がこみ上げてきましたね。数週間後、友人やら家族やらが、このシーンに世界中のみなさんが感情を爆発させているような映像を送ってきてくれました。こういう反応を見て、人々の記憶の一部になれて幸せだったと思いますし、上手く言い表せないですが、誇らしくありがたい気持ちになりました。」
このシーンは、アベンジャーズ側が苦戦を強いられていた時、ソーを追い詰めていたサノスを傍目にキャプテン・アメリカがムジョルニアを片手で引き寄せる、ファンにとっては驚きやら希望やら、とにかくボルテージが爆上がりする名場面の1つ。この瞬間に熱狂する世界中のファンの反応を、当時のエヴァンスもしかと把握していたということだ。
エヴァンスは続ける。「こういう(反応を見る)時に、僕は俳優ではなく、いや大人でもないですね。映画が与えてくれるパワーとマジックの虜になった幼い子どもに立ち返った気分になるんです」。続けてここで「ちょっとごめんなさい…息が詰まりそうです」とエヴァンス。思い出しているうちに感情がこみ上げてきてしまったみたいだ。
キャプテン・アメリカが再びムジョルニアを握る瞬間が訪れるかどうかは不明だが、エヴァンスが同役を再演する可能性は、2020年1月中旬の復帰報道で一気に高まってきている。エヴァンスは、少なくともMCUの1作品でキャプテン・アメリカを演じる予定で、2作目の可能性もあるという。
Source: ScreenRant