サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ暗殺事件、映画化 ─ 『ライフ』『モービウス』ダニエル・エスピノーサ監督が就任

世界中に衝撃を与えた記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件を題材にした映画『The Execution(原題)』の監督に、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2015)『ライフ』(2017)のダニエル・エスピノーサが就任したことがわかった。米Deadlineが報じている。
サウジアラビア出身のカショギ氏は、米紙ワシントン・ポストのコラムニストとして活躍していた。ところが、2018年10月、サウジアラビア政府に対して批判的な姿勢を示していたカショギ氏は、結婚に必要な書類を入手するため訪れたイスタンブールのサウジアラビア総領事館で殺害されてしまったのだ。
15人から成る暗殺チームの犯行とされる本事件は、2019年12月、サウジアラビア裁判所が容疑者の内、5名に死刑判決、3名に計24年の禁錮刑、その他には無罪を言い渡している。また、サルマン皇太子が事件に直接関与していたともCIAから言及されていたが、政府側は断固して否定。いずれにせよ、未だ完全なる真相解明には至っていない。
このたび製作される映画では、事件発生の経緯やその後の動向について深く掘り下げていく作品になるとのこと。脚本はブライアン・デ・パルマ監督『ドミノ 復讐の咆哮』(2019)のペッター・スカヴランが執筆する。ちなみに、監督のダニエル・エスピノーサは次回作として、マーベル『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ作品、ジャレッド・レト主演『モービウス』が控えている。
Source: Deadline