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ラブストーリーとしての『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』リード・リチャーズとスー・ストームの絆を掘り下げる ─ ヴァネッサ・カービー力説

ファンタスティック4:ファースト・ステップ
© 2025 20th Century Studios / © and ™ 2025 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、スーパーヒーロー映画であり、家族の映画であり、同時に成熟した男女のラブストーリーといえるのかもしれない。少なくとも、インビジブル・ウーマン/スー・ストーム役のヴァネッサ・カービーはそのような視点で役づくりに臨んだようだ。

ファンタスティック・フォーのメンバーは、宇宙での任務中、アクシデントによって特殊な力を得た4人の“家族たち”だ。スー・ストームのパートナーは、リーダーの天才科学者ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ。本作でストームはリチャーズとの子どもを妊娠している設定である。

Colliderでは、カービーがリチャーズ&ストームの関係を丁寧に掘り下げようと務めたことを明かしている。「コミックを読むと、“この2人、本当に大変なことを乗り越えてきたんだ”と思えるから」と。大切なのは、あくまでも2人の関係がリアルに伝わることだった。

「映画で描かれる関係性を信じてもらうには、“なぜ?”という質問に答えなければいけません。“この役者たちはそういう設定で”とか、“この2人は一緒にいるものだから”と説明されるだけでは足りません。運命はわかるとしても、2人は困難を何度もくぐり抜けて、また一緒にいる。[中略]ケンカして、仲直りして、あらゆる出来事を一緒に乗り越えてきたわけです。本当に大変な時期もあったけれど、それでも最後は一緒にいなければいけないんですよ。」

カービーは、リチャーズ役のペドロ・パスカルとは「(撮影の)数ヶ月前から会っていて、ぜひ一緒にやりたいと思っていた」という。ともに過ごし、ワークショップに参加するなど、撮影前から互いの絆を深めるためにさまざまなことをしたそうだ。その甲斐あって、撮影現場での共演は非常にスムーズだったと語る。

コミックのリチャーズ&ストームを、カービーは「とてもアイコニックな関係性だと思った」という。「ファンタジーではなく現実的、リアルだったから信じられた」と。それこそが、この映画版でも目指されたことだ。「2人の絆はなぜ持続するのか、その深層に迫ろうとしました。友人として、クリエイティブなパートナーとしての深い絆を、私たちは作り上げたかったのです」。

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日、日米同時公開。

Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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