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『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』名優ジョン・マルコヴィッチ、出番が全カットされたことが判明 ─ ヴィランのひとりとして登場予定だった

ジョン・マルコヴィッチ
Photo by Elena Ternovaja https://commons.wikimedia.org/wiki/File:John_Malkovich,_Berlinale_2023.jpg Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』から、出演が報じられていた名優ジョン・マルコヴィッチの登場シーンがすべてカットされていることがわかった。米Varietyにて、監督のマット・シャックマンが明かしている。

マルコヴィッチの出演は2024年5月に報じられていたものの、演じる役柄などは明らかになっていなかった。ただし今回明かされたところによると、マルコヴィッチが演じていたのは、ヴィランのひとりであるレッドゴースト/イワン・クラゴフ役。映画の前半、ファンタスティック4の活動初期を描くシークエンスに登場する予定だったという。

レッドゴーストはファンタスティック・フォーの初期ヴィランで、コミックにも1963年に初登場。身体を霧のように変化させ、超類人猿(スーパーエイプ)を操るロシアの科学者という設定だ。映画でもレッドゴースト&スーパーエイプとファンタスティック4の対決が描かれる予定だったが、全体のバランスを鑑みて、やむをえずカットされることになった。

「編集段階でたくさんの要素をカットしました」とシャックマン監督は話す。「60年代レトロ・フューチャーの世界を構築し、ヴィランたちを全員登場させ、4人の主人公たちをチームとしても個人としても紹介し、さらに子どもの存在も取り入れる──バランスを取るべきものがたくさんあったので、最終版を形づくるため、いくつかの要素は削除しなければいけませんでした」。

もっとも、マルコヴィッチの出番をカットすることは「本当に心が痛んだ」という。長編デビュー作『カットバンク』(2014)でタッグを組んだ際、シャックマンらが資金の調達に苦労するなか、マルコヴィッチは数年にわたり企画の実現をじっと待っていてくれた恩人なのだ。マルコヴィッチ自身、マーベル映画への出演を決めたのは「監督と再び仕事がしたかったから」だと語っている

残念ながら出番はカットされたが、シャックマン監督はマルコヴィッチの演技を「すばらしかった、全力を尽くしてくださいました」と称える。

「私は彼(マルコヴィッチ)が大好きで、最も大きなインスピレーションを受けています。演劇と映画、テレビの境界をゆく人間として、彼よりも刺激的な人はいません。舞台俳優として、演出家として、映画監督として、そして素晴らしい才能をもつ映画俳優としての経験をもつ彼が、この映画に参加してくださったことを光栄に思います。」

映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日(金)日米同時公開。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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