【ネタバレ解説】『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』カーディ・B演じるキャラの正体、第4作に登場した◯◯◯との関係

この記事には、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のネタバレが含まれています。

カーディが演じたのは、「レイサ」というキャラクター。ドムは、バディ(マイケル・ルーカー)とミセス・ショウ(ヘレン・ミレン)の助けを得て、弟ジェイコブの居場所がロンドンで行われているオットー(トゥエ・アーステッド・ラスムッセン)主催のパーティ会場であることを突き止めた。そこに待ち構えていたジェイコブ(ジョン・シナ)と対峙し、一触即発の事態になったドムだが、オットーと彼の部下が現れ、ドムは国際刑事警察機構インターポールに身柄を引き渡されてしまった。
その後、輸送車内でうつむいていたドムだが、なんとインターポールの隊員たちがドムを解放してくれた。ここでカーディも登場だ。ドムが「レイサ」と呼ぶカーディ演じるキャラクターは、女性隊員で構成されたインターポールの部隊を率いている模様。会話の中で、レイサが「あんたのおかげでガソリン娘を抜け出せた」とドムに伝えていたことから、ふたりはかつての泥棒仲間だったのだろう。するとドムは「さすがカーラの妹だな」とレイサに言うのだ。
ドムは厚い人脈を持っているため、一見するとレイサは“ドムに借りを持つ旧友のひとり”というくらいの認識になるだろう。しかし、レイサは『ワイスピ』を熟知している方であれば一度は見たことのあるキャラクターと関係している人物であることが判明する。決定的なヒントは「さすがカーラの妹だな」というドムの一言だ。
実はドムが触れた「カーラ」という人物、シリーズ第4作『ワイルド・スピード MAX』(2009)に登場している。第1作でブライアンから車の鍵を渡され、ロサンゼルスから逃亡したドムは、その後ドミニカを拠点に、レティたちとガソリン運搬車を襲撃して生計を立てていた。第4作『MAX』冒頭で描かれたドミニカ時代にて、第3作『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』(2006)で初登場したハンも強盗仲間だったことが判明するが、ここでカーラも登場するのである。ハンが運転していた赤いシボレーのピックアップ・トラックの助席に乗っていた女性こそ、カーラなる人物なのだ。
劇中で彼女の名前が言及されることはないが、同作のクレジットにはしっかりと「カーラ(Cara)」と記されている。アメリカ出身の女優ミーサ・ミッシェルが演じたカーラは、3作目と4作目を繋ぐ短編「ロス・バンドレロス~盗賊たち」にもわずかに登場した。
ここで『ジェットブレイク』に話を戻し整理すると、カーディが演じるレイサはドムがドミニカで一緒にガソリンの強盗をしていたカーラの妹であるということになる。ドムとレイサがどのようにして出会ったのかは定かでないが、姉カーラと同様にガソリン強盗を続けていたレイサが足を洗うための救いの手をドムが差し伸べたのだろう。今では女性隊員を率い、インターポールの一員として活動しているらしいレイサだが、『ジェットブレイク』ではわずかばかりの登場となった。果たしてレイサの登場はカメオ程度のものだったのか。それとも今後の再登場もあるのだろうか。
ヴィン・ディーゼルはきたる次作『ワイルド・スピード』第10作でのレイサの再登場を明言している。米ET Onlineにて「彼女のキャラクターをもっと掘り下げていって、完結に向けて進化させていくのがすごく楽しみです」と語っているのだ。「彼女はしっかり間に合ってくれました。『ジェットブレイク』でちょうど来てくれたんです」。
また、レイサの登場はメインシリーズだけで終わらない可能性もある。現在『ワイスピ』からは複数のスピンオフ作品が企画されており、その1つである女性キャラクターによるスピンオフにもレイサ率いる女性隊員たちが活躍できる場が大いにあるだろう。レイサと同様、姉のカーラの再登場にも期待しながら、続報を待ちたいところだ。
Source: ET Online