『FALL/フォール』続編企画が始動 ─ 新たな高所の恐怖を描く

超高所サバイバル・スリラー映画『FALL/フォール』(2022、日2023)の続編企画が始動したことがわかった。
米Deadlineによると、前作を手がけたスコット・マン監督と製作会社Tea Shop Productionsは、新たな高所の恐怖を描くため、すでに続編の内容に関する話し合いを始めているとのこと。同社の創設者であるジェームズ・ハリス氏は「いくつかのアイデアを検討しています。前作のコピーや、前作以下のものは作りたくない」と語った。
前作の舞台となったのは、地上600メートルの超高層テレビ塔。夫を亡くしたインフルエンサーのベッキーは、親友のハンターに提案され、喪失から立ち直るためのクライミングに参加する。なんとか頂上に到達したベッキーは新たな一歩を踏み出すことを決意するが、それもつかの間、老朽化したハシゴが崩れ落ちてしまった。電波は不達、食料もなく、人影も見えない。ふたりは技術と知識を活用し、この危機を抜け出そうとする。
ベッキー役は『シャザム!』シリーズのグレイス・キャロライン・カリー(旧芸名:グレイス・フルトン)、親友のハンター役は『スターフィッシュ』(2018)のヴァージニア・ガードナー、ベッキーの父親役は「ウォーキング・デッド」(2010-2022)のジェフリー・ディーン・モーガン。続編は再びグレイス演じるベッキーの物語になるとみられるが、現時点で決定は下されていないとのこと。企画は年内にも前進する見込みと伝えられている。
日本では2023年2月に劇場公開された『FALL/フォール』だが、米国公開は2022年8月。製作費500万ドルのところ、全世界興行収入2,200万ドルというヒット作となったほか、Netflixなどの配信サービスで世界的人気を獲得した。イギリスでは2023年1月にNetflixで配信開始となり、同社がさほど宣伝に力を入れなかったにもかかわらず、2週連続で映画ランキングの第2位となっている。
ハリス氏は前作のヒットについて、「これほど多くの方が反応してくれたことに驚いています。口コミが功を奏した例のひとつです」とコメント。また、同じくTea Shop創設者のマーク・レイン氏は、コンセプトが伝わりやすいビジュアル戦略の成功にも言及した。

映画『FALL/フォール』は2023年2月3日(金)より全国公開中。3月以降も各地の映画館で上映されているので、公式サイトをチェックしてほしい。
Source: Deadline