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ポール・ウォーカーの死後に『ワイルド・スピード SKY MISSION』を完成させた監督「すごく泣いた、辛かった」

(c) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

2013年。人気カー・アクション映画『ワイルド・スピード』シリーズは、キャストと製作スタッフにとって“ファミリー”だった、ブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーの死という悲劇に見舞われた。

ポールの遺作となった『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)で監督を務めたジェームズ・ワンが米The Hollywood Reporterの取材で、ポールの死後に映画を完成させた過程を振り返っている。

「ポール・ウォーカーが亡くなった時、“このままシリーズを終わらせてしまうのだろうか?”と思いました。しかし、この映画はポールのレガシーでなければならないと、みんなが感じたんです。だから涙を拭って編集室に腰を下ろし、“さあ、どうしようか?”と話合いました。幸い、エンディングのアクションなど、ポールと一緒に撮影した映像はありましたが、それでもまだ、ポールを必要とするシーンは数多く残っていました。ポールが亡くなる前に、必要なシーンの半分しか撮影していなかったんです。ですから手元にある映像を使えるように、ビジュアル・エフェクトと組み合わせました。」

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現実でポールは帰らぬ人となってしまったが、『ワイルド・スピード』サーガでブライアンは今も健在している。その設定を実現させるために、『SKY MISSION』の残りのシーンでは、ポールの実の兄弟であるケイレブ&コディ・ウォーカーに協力を仰ぎ、2人が演じたシーンにCGIを組み合わせたことは周知の事実だ。その映像を生み出す過程についても触れたワンは、「シリーズの過去作でポールが言ったセリフの言葉を抜き出し、センテンスにしました」とも説明している。

また監督は一番エモーショナルになった日について、「あの映画で一番大変だったのは、エンディングでポールに別れを告げるシーンの編集です。すごく泣いてしまいました。自分たちがまとめたエンディングを見るのは辛かったし、泣かないようにするのも大変でした」と回顧した。

なお、『ワイルド・スピード』サーガは、『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の後編となる第11作をもってファイナルを迎える予定。その最終章にブライアンが登場する可能性について主演のヴィン・ディーゼルは、「ブライアン・オコナーに別れを告げず、このサーガを終えるなんて想像できません」とコメントし、ブライアンの復活を示唆していた。

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は全国ロードショー中。

Source:The Hollywood Reporter

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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