エマ・ストーン最新作『THE FAVOURITE』邦題は『女王陛下のお気に入り』に ― ベネチア国際映画祭で銀獅子賞&女優賞をW受賞

『ロブスター』(2015)で知られるギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督と、『ラ・ラ・ランド』(2016)や『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2018)のエマ・ストーンがタッグを組んだ映画『THE FAVOURITE(原題)』が、邦題『女王陛下のお気に入り』として2019年2月に公開される。
実力派女優の揃い踏みで注目される本作は、第75回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にて、銀獅子賞(審査員大賞)と女優賞(オリヴィア・コールマン)をW受賞。このたび場面写真も到着している。
このたび女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンは、18世紀初頭、「最後のイングランド国王」と呼ばれたアン女王を演じる。女官アビゲイル、レディ・サラという2人の側近を相手に女王としての威厳とその深い孤独を快演。『オリエント急行殺人事件』(2017)やドラマ「ナイト・マネジャー」(2016)、「ザ・クラウン」(2018-)などで知られるベテラン女優が、賞レースの最有力候補にいち早く名乗りを上げた格好だ。
『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞(R)主演女優賞を受賞、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』(2018)でも演技を高く評価されたエマ・ストーンが演じるのは、貴族への返り咲きを狙う女官アビゲイル。純真なだけでなく、権力争いの中で欲望に目覚めていくという役柄で新境地を拓いた。また女王を操るレディ・サラ役には、『光をくれた人』(2016)や『否定と肯定』(2016)などに出演する同じくオスカー女優のレイチェル・ワイズ。ランティモス監督が信頼を寄せる実力派三女優の演技合戦、そして賞レースでの“対決”からも目が離せない。
なお監督を務めた鬼才ヨルゴス・ランティモスは、『ロブスター』でカンヌ国際映画祭審査員賞、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017)でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した今最も注目されるクリエイターのひとり。本作では美しい宮廷を舞台に、三人の女性が紡ぎ出す複雑な関係性を、豪奢なセットと美しい衣裳とともに華麗に描きだした。
映画『女王陛下のお気に入り』は2019年2月全国ロードショー。