「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ジモ役、『シビル・ウォー』のチャドウィック・ボーズマンに「圧倒された」 ─ 共演を振り返る

映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でアベンジャーズ分断を引き起こした張本人ヘルムート・ジモが、新ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に帰ってきた。ジモ役のダニエル・ブリュールは、本作に関する取材で連日大忙しだが、米The Hollywood Reporterのインタビューでは、『シビル・ウォー』での思い出を語っている。2020年8月に急逝したブラックパンサー/ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンとの共演についてだ。
この記事には、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』と「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のネタバレが含まれています。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で再登場を果たしたジモだが、ブラックパンサーがいなければ、これは叶わなかったと言っても過言ではない。『シビル・ウォー』にて、狙い通りアベンジャーズ分断を成功させたジモは、家族の後を追うためにと拳銃で自決を図る。しかし、間一髪のところをブラックパンサーに阻止され、逮捕されたのだ。
このシーンは、『シビル・ウォー』の中でも印象的な場面の1つ。このたびインタビュアーより、「心に何が思い浮かびますか?」と、撮影時のチャドウィックについて訊かれたブリュールは、ため息をつきながら次のように答えたという。
「(共演時は)自分がどれだけ感銘を受けたかに驚きましたよ。彼とはワンシーンのみの共演でしたが、あの日は今でも強く印象に残っています。彼の才能、オーラ、人柄には圧倒されました。堂々としていて勇敢で、カリスマ性があって、熱情がこもっていた。彼の演技は間違いなく魅力的でした。MCUにとってだけでなく、映画の全領域にとって大きな損失です。」
こう語るブリュールは、チャドウィックの訃報後、自身のInstagramにてチャドウィックを追悼していた。改めて「彼は人を魅了する素晴らしい方だった」とチャドウィックの人柄を明かしたブリュールは、「とても悲しいです」とその心境を吐露している。
ブリュールのほか、ライアン・クーグラー監督やキルモンガー役のマイケル・B・ジョーダンら、『ブラックパンサー』(2018)関係者や、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.など、MCUの各人がチャドウィックの存在について、その思いを語ってきた。チャドウィックが残した意志は、現在製作中の『ブラックパンサー2(仮題)』をはじめ、今後のMCU作品にて継承されていくだろう。
Source: THR