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【ネタバレ解説】「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第5話の女性、MCUに大きな影響与える可能性 ─ 『ブラック・ウィドウ』で初登場予定だった

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

この記事には、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第5話『真実』のネタバレが含まれています。

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の第4話『世界注視の中で』で、政府から“2代目キャプテン・アメリカ”に任命されたジョン・ウォーカーは大きな過ちを犯す。軍人としてともに戦場で戦った友人のレマー・ホスキンスが、フラッグ・スマッシャーズとの戦いで命を落としたことから激昂したジョンは、見境なく敵の一人を殺害してしまうのだ。衆人環視の中、ジョンはキャプテン・アメリカの盾を男に何度も振り下ろす。

もちろん、その行為は赦されるものではなかった。政府はジョンの行動を問題視し、キャプテン・アメリカとしての権利の一切を剥奪。ジョン自身も軍を不名誉除隊となり、階級は失効、給付が支払われることもなかった。「キャプテン・アメリカであることがどんなに大変か、あいつらには分からない。これで消えてたまるか」。失意の中つぶやくジョンのもとに、ヒールの音を鳴らしながら、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌが現れる。「“ヴァル”って呼んで。口には出さず、頭の中で」

ジョンが血清を打ったことを知るヴァルは、「あなたはある人々にとって大きな価値のある存在になった」と言い、ジョンの行為を肯定する。「電話をするから、受話器を取って」「この国には隠し事がある。政府じゃなくて、法的なグレーゾーンにね」。ヴァルはそれだけ言い残すと、何も書かれていない名刺だけを残して去っていった。

コミックでは「マダム・ヒドラ」、MCUへの影響は

ヴァル自身が名乗ったところのヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ伯爵夫人は、1967年にコミックに初登場。イタリアをルーツに世界各国を飛び回っていた彼女は、S.H.I.E.L.D.のエージェントとしてニック・フューリーと出会い、恋に落ちている。しかし2009年のコミック「シークレット・ウォーリアーズ(原題)」で、ヴァルはロシアのスパイであり、実はS.H.I.E.L.D.を操るヒドラの一員だったことが判明するのだ。コミックではヴァルは「マダム・ヒドラ」とさえ呼ばれている。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に登場したヴァルが、コミックの設定をどれほど踏襲しているのかはまだ分からない。そもそも第5話が配信される以前は、「これまでMCUに登場したことがなく、今後も登場するとは限らない」人物が出てくると伝えられていたのだ。しかし、この報道はさっそく覆されることになりそうである。

プロデューサーのゾーイ・ナイゲルハウトは、米Marvel.comの公式インタビューで、ヴァルの登場は「何かの始まり」だと明言している。

「ジョンはとても興奮しています。なぜなら、彼には目的が必要だから。彼には自分の居場所があるという実感が必要だし、目標と野心が必要なのです。(ヴァルと出会ったことで)彼は浄化されています。[中略]ヴァルは辛辣で愉快なところがある、ダークなニック・フューリー的存在。秘密を持ち、倫理的なグレーゾーンを恐れず、本質的に利他的な人物ではありません。ヴァレンティーナのような人物がこの作品に、そしてMCUに登場することは非常に興味深いこと。遅かれ早かれ、彼女は次の波乱を起こすことになるでしょう。」

何よりも注目すべきは、“ダークなニック・フューリー”という表現だろう。失意のジョンに声をかけたヴァルは、ほかにも水面下で行動している可能性がある。米Vanity Fairによれば、もともとヴァルは映画『ブラック・ウィドウ』で初登場を果たす予定だったというのだ。コロナ禍のためにスケジュールが変更となり、本作が初登場となったため、『ブラック・ウィドウ』に出番が残っているかどうかは不明。しかし、ヴァルが今後のカギを握っていることは確かだろう。コミックの「ロシアのスパイだった」という設定は、『ブラック・ウィドウ』にも十分通じるところがある。

ヴァルがニック・フューリーのごとくチームを結成しようとしているとすれば、コミックに登場するヴィラン中心のヒーローチーム「サンダーボルト」あるいは、通称“ダーク・アベンジャーズ”が有力とみられる。こちらの方向がもし現実化するのだとしたら、ジョン・ウォーカーをめぐる物語は「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」だけで完結するものではなさそうだ。

ちなみにヴァル役を演じるジュリア・ルイス=ドレイファスは、「となりのサインフェルド」(1990-1998)「Veep/ヴィープ」(2012-2019)でエミー賞に輝いた実力者。日米で知名度に差はあるものの、まごうかたなきスター俳優の一人である。マーベル・スタジオ側もジュリアも、ヴァル役での出演を大いに喜んだそう。ナイゲルは「ジョン・ウォーカーの世界に複雑さをもたらし、トンネルの先に暗い光を見せるにはぴったり」の配役だと絶賛し、同じくプロデューサーのネイト・ムーアも、ジュリアのコメディエンヌとしての背景も踏まえて「役柄のダークな一面を見せる時でも感じがいい。みなさんを驚かせ、楽しませます」と語った。

Sources: Marvel.com, Vanity Fair

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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