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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』グリンデルバルド役ジョニー・デップに賛辞集まる ― プロデューサー「協力的かつ謙虚だった」

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

「ハリー・ポッター」魔法ワールドの最新作、映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』シリーズ史上もっとも豪華といっていい顔合わせが実現する。若き日のアルバス・ダンブルドアを演じるジュード・ロウと、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド役のジョニー・デップだ。

前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)に続いての登場となるデップには、本作の試写が始まるやいなや絶賛の声が多数寄せられている。プロデューサーのデヴィッド・ハイマンも、本作へのデップのスタンスには賛辞を送った。

ゲラート・グリンデルバルド

『ファンタスティック・ビースト』シリーズでデップが演じているゲラート・グリンデルバルドは、ヴォルデモートの登場まで、史上最悪の“闇の魔法使い”と呼ばれていた人物だ。圧倒的な魔法の能力を持ち、人の心をも操ることができる。タイトルロールである「黒い魔法使い」とは、まぎれもなくグリンデルバルドのことを指している。

「ハリー・ポッター」シリーズの原作者であり、本作の脚本を執筆したJ・K・ローリングは、かつてダンブルドアとグリンデルバルドが恋愛関係にあったことを明かしている。“より大きな善のために”、人間(マグル)の世界を魔法使いが征服する計画を企てていたグリンデルバルドにダンブルドアは惹かれていったのだ。しかし、それこそが大きな悲劇を呼ぶこととなった。ローリングは、グリンデルバルドとの過去、癒えることのない心の傷がダンブルドアという人物を作り上げたのだと述べている。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

ファンとスタッフからの絶賛

グリンデルバルドを演じるデップの演技には、早くから絶賛が集まっていた。試写の時点で、ジャーナリストやファンからは「グリンデルバルド役のジョニー・デップは完璧」「ジョニー・デップがズバ抜けた演技を見せる」といった声が上がっていたのである。プライベートの問題によってシリーズへの続投が一時疑問視されていたデップだが、本作では俳優としての圧倒的な実力を示したといえる。

実はグリンデルバルドにデップを起用するというアイデアは、J・K・ローリングたっての希望だったようだ。ローリングとの話し合いを経て、デップは出演オファーを引き受け、自身のアイデアを織り込みながらグリンデルバルドのキャラクターを造形していったという。米LRMのインタビューにて、プロデューサーのデヴィッド・ハイマン氏はこう述べている。

「デップは素晴らしかったですよ。[中略]ジョー(J・K・ローリング)や彼女の仕事を彼がすごく気に入っているのは最初から明らかでした。(作品について)意見があって、あれこれ挑戦したがっていたし、すごく協力的で謙虚だったんです。胸を張って“こうやるべきだ!”なんてことは言わなかったですね。ジョーや彼女の仕事に敬意を抱いているからこその、忠実なお仕事でした。それに、彼(デップ)は満足していましたしね。」

ジョニー自身はグリンデルバルドという役柄について「面白いキャラクターですよね」と述べ、大きな可能性をはらんだ魔法ワールドに飛び込んだ経験について「最高に楽しかったし、次回作も楽しみ」だと話している

「(グリンデルバルド役は)楽しかったですよ。自由にやらせてもらえる環境で、ユニークなことに挑戦できて、ファシストになってしまいかねない人物として役柄にアプローチする…そう、彼はファシストなんですよね。敏感かつ心配性、それでいて他人を操る強力な魔法使いとして演じています。」

映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は、2018年11月23日(金・祝)より全国ロードショー

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/

Source: LRM, Warner Bros.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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