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『ファンタビ3』マッツ・ミケルセン、ジョニー・デップ降板は「公平だったか分からない」「お話したかった」 ─ 板挟みの心境

Mads Mikkelsen マッツ・ミケルセン Johnny Depp ジョニー・デップ
Photo by Georges Biard https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Johnny_Depp_Deauville_2019.jpg|Remixed by THE RIVER

『ファンタスティック・ビースト』シリーズ第3作(タイトル未定)では、前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)でジョニー・デップが演じたグリンデルバルドをマッツ・ミケルセンが演じることになる。ジョニーが係争中にあった名誉毀損裁判で敗訴した後に報じられた降板発表は、ファンに後味の悪さを残したものの、数々の名悪役を演じてきたマッツが後任を務めるとだけあり前向きな声も聞こえる。

出演報道から間を置かずして、マッツは急ピッチで第3作の撮影に参加することとなった。もっとも代役という形で役を引き継ぐこともあり、マッツの中には心残りがあったようだ。英The Timesのインタビューで、本作に参加するにあたって抱いた心境を明かしたマッツは、ある種、ジョニー降板劇の第三者であり当事者でもあった板挟みの状況を振り返っている。

「製作側は映画を撮影する気でしたし、彼(ジョニー)がもう関わらないことになるのも明らかでした。けど、僕が口を出すようなことではありませんでした。何があったのかは分からないですし、彼が役を失ったことが公平なことだったのかも分からない。ただ、作品が続くことだけは知っていたので、もし機会があれば、そのことについて彼とぜひお話したかったですね。

マッツは、ジョニーとは面識こそあれ個人的な知り合いではないことをかねてより明かしていた。降板までの複雑な背景もあり、代役を務めるにあたっての真摯な対応として、ジョニーに自ら報告する場を設けたかったはずだ。しかし、残念ながら対面は実現せず。「製作側から電話を頂いた時には明らかに急いでいる感じでした」とマッツが話すように、時間的余裕もなかったのだ。マッツは改めて「脚本が好きだったので、承諾しました。多くの人にとって物議を醸すようなことなのは知っていましたが、時にはこうなることもありますから」と当時の決断を振り返った。

前作で鮮烈な印象を残したジョニーのグリンデルバルドは、いかにして塗り替えられることになるだろうか。マッツは「ジョニーがやったことを真似したくありませんでした」と話す。これは、マッツが一貫して語っていたことでもある。「彼は卓越した役者ですから真似をするのは創作的な自殺になるでしょう。自分だけの何かがあり、彼が残したものとの橋渡しとなるような演技を理解しなければいけませんでした」。

マッツが『ファンタスティック・ビースト』第3作の撮影を全て終えたのかどうかは定かでないが、現在はハリソン・フォードが主演を務める『インディ・ジョーンズ』第5作の撮影に専心していると思われる。ともあれマッツは、新生グリンデルバルドについて「僕のアプローチは違ったものですし、見た感じも少し違う。公開されるまで待っていてください」と話した。

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Source: The Times

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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