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『ファンタスティック・ビースト』第3作はダンブルドアの出番増加、ホグワーツに回帰か ─ 『ハリー・ポッター』映画版脚本家と原作者がタッグ

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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『ハリー・ポッター』魔法ワールドを描く人気シリーズ『ファンタスティック・ビースト』第3作(タイトル未定)で、ジュード・ロウ演じる若きアルバス・ダンブルドアが、前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)以上に大きな役割を担う可能性が浮上してきた。

Varietyは、『ファンタビ』第3作の製作がワーナー・ブラザースから正式に告知されたことを受け、シリーズをめぐるワーナーの戦略について報じている。当初、ワーナーは本作の撮影を2019年7月に開始する予定だったが、スケジュールは変更され、撮影開始は2020年春まで先送りとなった。その間、『ハリー・ポッター』原作者で本作の脚本を手がけるJ・K・ローリングは脚本の再執筆に入っていたのだ。

この背景にあるのは、第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)に比べ、第2作『黒い魔法使いの誕生』の興収成績がやや落ち込んだこと。ワーナーはあらかじめ計画されていた公開スケジュールを守るより、「3作目にふさわしい作品にするために予定を延期した」と伝えられている。

『ファンタビ』第3作の内容で正式に発表されているのは、ブラジル・リオデジャネイロが物語の舞台になること、そして前作に登場したイルヴァーモーニー魔法魔術学校のユーラリー・“ラリー”・ヒックス教授(ジェシカ・ウィリアムズ)が主要キャラクターとして復帰することだ。これに加えて、Varietyは第3作について「ジュード・ロウ演じる若いアルバス・ダンブルドアに焦点が当たり、ホグワーツを舞台とする場面が増えるとみられる」と報じている。

もちろん今回の情報は公式発表ではないため、信憑性には一定の疑問が残る。しかし、『ファンタビ』を全5部作で構想し、現在もその計画を崩していないというワーナーが、『ファンタビ』シリーズを『ハリー・ポッター』というルーツに回帰させようとしたとしても不思議ではないだろう。それを裏付けるかのように、『ファンタビ』第3作の脚本には、原作者J・K・ローリングだけでなく、映画版『ハリー・ポッター』8作中7作を執筆したスティーヴ・クローヴスが加わった。

報道では、クローヴスが魔法ワールドを深く理解していること、脚本家としてのスキルを活かしてローリングをサポートしていることが強調されている。2人の関係は良好で、執筆上の関係性も築かれているそう。出来上がりつつある脚本にワーナー幹部は満足し、クオリティ面に大きな進歩が見られたことを認めているという。そんな次回作には、『ハリー・ポッター』ファンへのお楽しみもたくさん用意されているとか。

映画『ファンタスティック・ビースト』第3作(タイトル未定)は2021年11月12日に米国公開予定。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ブルーレイ&DVDは発売中。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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