『ハリー・ポッター』スネイプ先生役アラン・リックマン、『ダイ・ハード』から遺作『アイ・イン・ザ・スカイ』まで主要作まとめ

「トロッコ問題」とは、「ある人の命を助けるために他の人の命を犠牲にするのは許されるか」という、人の道徳心を揺さぶる倫理問題のこと。『アイ・イン・ザ・スカイ』では、「今から自爆テロに向かおうとするテロリストたちのアジトを突き止めた」シチュエーションで、「今アジトを爆撃すれば、これから起こる自爆テロを未然に防ぐことができる」VS「爆撃範囲内に罪のない少女がいて、犠牲になってしまう」というジレンマを描く。果たして爆撃すべきか、中止すべきか?遠く離れた司令室から、あなたならどう指示を下す?
観るもの全ての倫理観を問うこの映画でアラン・リックマンが演じたのは、国防福参謀長のフランク・ベンソン中将。ロンドンにある国家緊急事態対策委員会で、人命を左右する究極の決断、そしてそこに伴う重大な責任を迫られる。一方でアランは本作にユーモアを与えるワンシーンも演じており、プロデューサーのゲド・ドハディは「軍人がどのように2つの両極端な生活を切り替えなければわからないかが分かる」と語っている。
アラン・リックマンの遺作となったのはこの緊張感あふれる1作と、ディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』。まさに“両極端”な役をそれぞれ演じあげた。
『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)
ティム・バートン監督が、児童小説『不思議の国のアリス』を映画化した『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)の続編。『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』と同じく遺作となった本作で、アラン・リックマンが演じたのはアブソレムの声。前作では青い巨大な芋虫だったが、本作では蝶に進化を遂げている。遺作としては中々、奇妙かつ斬新な役柄と言えるだろう。
舞台は前作の冒険から3年後、亡くした家族の帰りを待ち続けるマッドハンターを救う為に、アリスは再びワンダーランドに向かうことになった。ワンダーランドに着いたアリスは、白の女王たちから、悲しい過去に囚われて心を閉ざしてしまったマッドハンターの家族を蘇らせるべく、時間を遡り過去を変えるように頼まれる。運命に立ち向かうべく、アリスは時間を遡ることに成功するが、果たしてマッドハンターを救うことは出来るのか……。
共演者にはジョニー・デップ、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム・カーター、ミア・ワシコウスカなど前作の豪華俳優陣が続投。監督は『ザ・マペッツ』シリーズのジェームズ・ボビンが務めた。
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