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マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギ、マーベル全社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任 ─ コミック・テレビ・映画・アニメなど全部門指揮へ

Kevin Feige / ケヴィン・ファイギ
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kevin_Feige_(28556369381).jpg

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を指揮する、米マーベル・エンターテインメントの映画部門「マーベル・スタジオ」のケヴィン・ファイギ社長が、マーベル・エンターテインメントのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任することがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

『アイアンマン』(2008)から『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)まで、ファイギ社長はMCUを牽引する仕掛け人として活躍を続けてきた。2020年以降、MCUは映画・テレビにまたがって展開していくこととなるが、今後のファイギ社長はもはやMCUにとどまらず、マーベル作品全体に責任を担うこととなる。報道によれば、ファイギはチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして、出版物・映画・テレビ・アニメーションなどの作品に携わるとのこと。従来通り、ウォルト・ディズニー・スタジオ会長のアラン・ホーン氏&アラン・バーグマン氏の直属で動くことになる。


また今回の人事によって、マーベルのテレビ部門として「エージェント・オブ・シールド」(2013-)などを手がけてきたマーベル・テレビジョンと、主にアニメ作品を担当してきたマーベル・ファミリー・エンターテインメントが、ファイギ社長の指揮するマーベル・スタジオ傘下に収まることになった。すなわち、マーベルの映像作品は、今後すべてマーベル・スタジオが手がけるということだ。マーベル・テレビジョンの代表であるジェフ・ローブ氏が現職にとどまるのか、別の道を行くのかは分かっていない。

マーベル・エンターテインメントでは、ダン・バックリー社長、アイザック・パルムッター会長が引き続き現職を継続。バックリー社長は、今後ファイギとパルムッター会長の両方から指示を受けて動くことになる見込みで、出版部門のクリエイティブと編集面をファイギが、そのほか出版の実務面や販売、ゲームやライセンス、イベントなどをパルムッター会長が担当するという。

ただし、パルムッター会長とファイギは2015年ごろに対立しており、これを受けて、ディズニーのボブ・アイガーCEOがファイギ社長をウォルト・ディズニー・スタジオ直属に収めたという過去がある。パルムッター会長は『ブラックパンサー』(2018)『キャプテン・マーベル』(2019)の製作を認めなかった、玩具優先の映画製作を要求したなど、ファイギ社長とは価値観が合わなかったというエピソードが数々伝えられる人物。間に立つことになったバックリー社長が心配になるというものである。

そのほか、マーベル・エンターテインメントのクリエイティブ・ディレクターであるジョー・ケサダ氏、コンテンツ&キャラクター開発を担当するサナ・アマナット氏、コミック編集長のC・B・セブルスキー氏、クリエイティブ&コンテンツ開発のスティーブン・ワッカー氏は、いずれもバックリー社長のもとで現在の役職にとどまる。

2019年10月16日現在、マーベルで進行・開発しているプロジェクトに、ファイギから何らかの決定が下されたことはまだないという。関係者によると、ファイギ率いるチームは今後すべてのプロジェクトを個別に審査していくとのこと。MCUを映画史に残る成功へと導いた男が、いよいよマーベル全体の改革に乗り出すことになるとみられる。

なおファイギは今後、マーベルとは無関係に、ルーカスフィルムのもと『スター・ウォーズ』新作映画(タイトル未定)のプロデューサーも務める予定だ。

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Source: Deadline, Variety, THR

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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