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マーベル社長ケヴィン・ファイギ、故スタン・リーとの最後の面会を回想 ― 「今まで以上に物言いたげで、過去の話をしていました」

ケヴィン・ファイギ スタン・リー
[左]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28556369381/ [右]©THE RIVER Remixed by THE RIVER

映画『アベンジャーズ』シリーズなどのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を製作する、米マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、2018年11月12日にこの世を去ったコミック界の重鎮、故スタン・リー氏との最後の面会について振り返った。

このたびケヴィン社長は、米Entertainment Weeklyにスタン氏についての文章を寄稿。スタン氏がいかに優れたクリエイターであったのか、そしていかに情熱的で野心的なストーリーテラーだったのかを改めて記したほか、MCUやケヴィン社長との関わり方について明かしている。

©THE RIVER

スタン・リーとマーベル・シネマティック・ユニバース

スタン氏の教えについて、ケヴィン社長は「言葉になっていないこともある」と記した。基本的にスタン氏は映画の撮影現場には現れず、脚本を読み、撮影されたシーンへの感想を述べるにとどまったという。例外となったのが、近年はマーベル映画のお約束となっていたカメオ出演だ。

ケヴィン社長がスタン氏と最後にあったのは死去の約2週間前だったという。スタン氏の自宅にて、二人はカメオ出演の思い出を話し合ったそうだ。

「私たちはどんなものを生み出したかと話し合い、いつも未来を見ていました。彼は、自分の残り時間がなくなろうとしていることを知っていたのでしょうか? 私にはわかりません。あとから思えば、彼は今まで以上に少しだけ物言いたげでした。それまで私が聞いた以上に、彼は過去の出来事について話していたのです。ですから、ある程度はわかっていたのかもしれません。」

最後の面会の内容について、ケヴィン社長は決して多くを記していない。しかしスタン氏は、そこでも印象的な言葉を残していたようだ。

「彼は自分の椅子に座って、まず最初に“次の映画で、君たちが私を主演にしたがっているのはわかってるんだぞ”と言ったんです。“でも私はカメオにこだわらなきゃいけないんだ。すまないが、ほかの俳優のために主演の座は空けておくように”って。
彼は、どんなことにも挑戦する姿勢で映画に出ていました。ひとつだけいつもやっていたのは、自分のセリフを増やそうとすること。もっとセリフが欲しいんだというジョークを――厳密にはジョークじゃないんですけど――いつも言ってましたね。なぜそれができないのかは理解していましたけど。」

寄稿された文章の最後に、ケヴィン社長は、「彼(スタン氏)がヒーローを目立たせなくすることを神は許しませんでした。スタン・リーのような人物に、それはたやすくできてしまうことですから」と記している。

マーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、ひいてはマーベル・コミックの世界で、スタン氏はまぎれもなく“神様”だった。かつて『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)で、スタン氏が宇宙を見守るウォッチャーの役柄を演じたのは、それこそ決してジョークではなかったのである。

Source: EW

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条として、海外の映画・ドラマを中心に執筆しています。日本国内の映画やアニメーションも大好きです。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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