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マーベル・シネマティック・ユニバース、2025年まで計画進行中 ― スタジオ社長、既存ヒーローの変革も示唆

マーベルのロゴ

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のオープニング興行収入が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)を抜いたという衝撃のニュースが飛び込んでくる中、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は次なる展開を準備し始めている。なんと、すでにマーベル・スタジオは2025年までの計画を進行中だというのだ。

2008年『アイアンマン』から10年間にわたってMCUを仕掛け続けてきたケヴィン・ファイギ社長は、米AP通信のインタビューで現在の計画と思惑を明らかにしている。

「常に先のことを考えています。僕たち(マーベル・スタジオ)はこういうものだろうと決めつけられた時には、もう別の場所へと向かっている。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のあとも、次のアベンジャーズ映画へ向けて動いていく中で同じことが起こりますよ。今日は2024年、2025年について打ち合わせをしたんです。」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、そして2019年公開『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の後にも、やはりマーベルは「次のアベンジャーズ」を構想しているようだ。おそらくケヴィン社長は、観客からは想像もつかないような世界を眺めているのだろう。

「マーベル・スタジオで僕たちは大きな夢を見て、非常に大きな希望を抱いています。そうした夢を叶えることで何かを伝えていきたい。[中略]僕たちは、自分たちが信じられる映画、自分たちが楽しめる映画を作っています。どんな映画でも、自分たちのことを最初の観客だと考えるんですよ。アイデアが出てきた時には、自分たちがそれを面白がれるのか、それに感動できるのか、それに驚かされるのか、ということを考えますね。」

これまで積み上げてきたものを堅実に守りながら、同時に刷新し、新たな方向へユニバースを広げていく……。きっと予測もつかないような展開が今後のMCUには待ち受けているに違いない。なにしろケヴィン社長は、すでにMCUで活躍しているキャラクターの“変革”を予感させるような言葉も残しているのだ。

多くのキャラクターには、3~4本の映画では描ききれないほどの大切な要素がまだ残っています。コミックの世界で(映画の)創作に使える素材はとても豊かなんですよ。」

昨今ハリウッドでは「続編疲れ」がささやかれ、続編映画の集客がいまひとつ乏しくなる傾向がみられている。ジェームズ・キャメロン監督に至っては、なぜか「近いうちに、人々が『アベンジャーズ』疲れを起こしてくれることを願っている」と語っている状況だ。しかしながらケヴィン社長は、続編映画だけが秘めているポテンシャルを説いている。

「自分が見てきた映画に立ち返るんです。僕はずっと続編映画が大好きなので、続編映画を軽く見ているとか、否定的に捉えているとか、そんなことは一度もありません。ダメな(続編)映画にはガッカリしましたが、大好きなキャラクターの物語や冒険をさらに見られるのは最高だと思ってきましたよ。僕たちはそういう仕事をしているんです。」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Source: AP

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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