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マーベル社長が映画版『X-MEN』で実写化したかったシーンとは ― 「予算がなくてできなかった」MCUで実現なるか?

X-MEN
(C)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

マーベル・シネマティック・ユニバースを主導する、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、映画『X-MEN』シリーズで観てみたかったシーンを明かしていた。
米ウォルト・ディズニー・カンパニーによる20世紀フォックス買収報道から遡ること約8ヶ月、2017年3月に、ポッドキャスト“Maltin on Movies”にて語られている。

「『X-MEN』第1作は予算がなかった」

今やハリウッドを牽引するプロデューサーの一人といってよいファイギ社長だが、そのキャリアは映画版『X-MEN』シリーズ第1作『X-メン』(2000)から始まっている。その後も『X-MEN』シリーズや『デッドプール』(2016)などに携わっているプロデューサー、ローレン・シュラー・ドナー氏の片腕として、アソシエイト・プロデューサーなる肩書きでクレジットされているのだ。

しかし『X-メン』が公開された当時は、ヒーロー映画が隆盛を極める現在とは状況があまりにも異なった。同作には、その影響が予算という形で直接的に表れていたようだ。

「『X-メン』は、現在私たちが作っている映画とは比較にならないくらい、当時の大作映画と比べることさえできないほど、あの手の映画としては予算がすごく少なかったんです。だから登場人物に焦点を絞るしかなかった、キャラクターの関係を描くしかなかったので、良いことではあったんですが。本当にお金がなくて、何もできなかったんですよ。」

その結果として、当時のファイギ社長が映像化を夢見ていたコミックのワンシーンは、とうとう映像化されなかったという……。

「コミックに最高のコマがあったんですよね。マグニートーが能力を使って銃を奪い、パーツをすべてバラバラにしてしまうんです。素晴らしい画で、(当時)私の机に貼ってありましたよ。“これができたらカッコよくない?”って思ってました。まあ、できなかったんですけど。ショットガンを吊り上げて回転させるワイヤーはありましたね……。」

それから17年以上が経った現在でも、ファイギ社長はそのシーンを「いつか」実写化したいと語っている。今後、ディズニーの20世紀フォックス買収が現実化すれば、おそらくX-MENもマーベル・シネマティック・ユニバースに合流するものとみられるが、その暁には長年の夢が叶えられるのだろうか? マーベル映画ファンが覚えておきたい豆知識が、またひとつ増えたといっていいのかもしれない。

X-MEN

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ブルーレイ発売中
¥1,905+税
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
(C)2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 

Source: http://comicbook.com/marvel/2018/01/21/marvel-studios-kevin-feige-wants-x-men-movie-scene/
https://podtail.com/podcast/maltin-on-movies/kevin-feige/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。