『ワイルド・スピード』ハン役、ジゼル復帰に「実現させなければ」と義務感 ─ 完結に向けて強い意志

『ワイスピ』シリーズ第9作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で奇跡の復活を遂げたハン。同役を第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)以来、8年ぶりに再演したサン・カンは、シリーズの完結に向けてあるキャラクターの復帰を実現させようとしているようだ。ファミリーの一員であり、ハンの恋人としても描かれたジゼルである。
『EURO MISSION』でストーリーを去ったハンをめぐっては、シリーズにおける不当な扱いに違和感を感じたファンが正義を求めて署名活動を展開したことが大きなきっかけとなり、『ジェットブレイク』で復帰が実現した。一方ガル・ガドットが演じたジゼルについては、大きな署名活動が実施されたことはこれまでにない。
こうした経緯もありながら、米Insiderの取材でサン・カンは「僕たちには、いかなる方法でもジゼルに戻って来てもらう必要があります」と語っている。「僕はこれを支持します」とも話すサンは、そう思う理由について「ファンも望んでいると思うんです」と明かした。
サンがジゼルの復帰を望んだのは今回が初めてではない。『ジェットブレイク』がアメリカで公開されて約2ヶ月後の2021年7月中旬(日本では公開前)にも、“ファンが行動起こせば”という前提で「何でもあり得る」と意見を述べていたのだ。一歩引いたような発言にも感じられるが、当時から心境に変化があったのだろうか、今回は「僕たちはなんとかして実現させなければいけません」と話すサン。義務感のようなものを言葉に漂わせながら、ジゼル復活に積極的な姿勢を示している。
シリーズ第4作『ワイルド・スピード MAX』(2009)から登場したジゼルは、途中でドム率いるファミリーの仲間に加わり、『EURO MISSION』まで共に戦った。同作終盤で飛行機から落下してしまったジゼルは死んだとされているが、実際のところ明確な最期は描かれていない。
ハン復活にはジゼルの存在も大きく関係していたことが『ジェットブレイク』では描かれ、本作を鑑賞したファンは彼女の存在を強く意識したことだろう。全11作で完結が判明している『ワイスピ』。もしもジゼルを復活させるのならば、その機会はあと2回となる。
Source: Insider