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『ファイト・クラブ』は「20年観てないし、観たくもない」とデヴィッド・フィンチャー監督

ファイト・クラブ
© Twentieth Century Fox 写真:ゼータ イメージ

『セブン』(1995)や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)『ソーシャル・ネットワーク』(2010)などの傑作でメガホンを取ったデヴィッド・フィンチャーが、監督の存在を決定づけた代表作『ファイト・クラブ』(1999)について、「20年観てないし観たくない」と語っている。

『ファイト・クラブ』は、不眠症に悩みながら空虚な生活を送っていた若きエリートのジャック(エドワード・ノートン)が、タイラー(ブラッド・ピット)という謎の男と出会ったことから、その日常が一変していく物語が描かれる。

GQの取材で、インタビュアーから「昨日の夜、『ファイト・クラブ』を観ました」と言われたフィンチャーは、「僕は20年観ていないし、観たくない」とコメントした。その言葉にインタビュアーが「ご自分の昔の映画を観るは嫌いなんですか?」と返すと、監督は「いや……そうだね。小学校の頃の写真を見るような感じかな。“ああ、自分はここにいたんだな”って」と答えた。どうやらフィンチャーは、自身が監督した映画を再訪してノスタルジックな感情に浸るタイプではないようだ。

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映画では、秘密組織「ファイト・クラブ」に参加したジャックがタイラーや他のメンバーと共に反社会的な計画を企て、破壊と混乱を引き起こしていく。現代社会が抱える資本主義・消費主義の問題を風刺し、その痛烈なメッセージと激しい暴力に溢れた本作は、反体制的な作品として今もカルト的な人気を誇っている。

しかし、その過激な内容により、中国ではストリーミング・サービスのテンセントビデオで映画のエンディングが大幅に変更される事態となったことも。この時フィンチャー監督は、「この物語が好きじゃないなら、なんでライセンスを取得しようとしたのか」と発言して戸惑いを見せていた。

なお、フィンチャー監督の新作については、マイケル・ファスベンダーが冷徹な殺し屋を演じる映画『ザ・キラー』が、2023年10月27日より一部劇場で公開。11月10日よりNetflixにて独占配信。

Source:GQ

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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