火炎放射器を発売のイーロン・マスク、ゾンビ・アポカリプス陰謀説を否定

『アイアンマン』映画版トニー・スタークのモデルになったとも言われるアメリカの実業家イーロン・マスク(テスラ社、スペースX社CEO)は、経営するトンネル採掘企業The Boring Companyより、FPSゲームに登場しそうな火炎放射器の予約販売を開始した。価格は500ドル、2018年春より発送を開始する。

予約受付が開始された火炎放射器の商品ページ上には、「どんなパーティーも盛り上がること間違い無し!世界で最も安全な火炎放射器!」という向こう見ずな言葉が踊っている。購入者は、商品の受取にあたって利用規約に承認する必要があるようだ。マスク氏は、「ナッツをローストするのにピッタリ」とのキャプションと共に同社スタッフが炎を吹き出す映像を紹介している。
マスク氏自身も、噴射した火炎をカメラに向けながら突進する様子を投稿。「真似しないように。それから、火炎放射器なんて超ひどいアイデアだ。絶対に買ってはいけない。楽しみたいなら別だけど。」
“リアル・トニー・スターク”ことイーロン・マスクによる火炎放射器の突然の発売に、ネットでは不穏な噂が流れ始めた。マスク氏は「ゾンビ・アポカリプスが起こったら、火炎放射器を買ってよかったと感謝するはずだ」とツイート。これを受け、一部の人々は「億万長者のイーロン・マスクが故意にゾンビ・アポカリプスを起こし、自社の火炎放射器で大儲けしようと企んでいるのでは」というB級映画のヴィランのような陰謀を想像した。それから間もなく、マスク氏はこの噂を丁寧に否定した。
You’d need millions of zombies for a so-called “apocalypse” anyway. Where would I even get a factory big enough to make so many!?
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年1月28日
「私が火炎放射器の需要を作るためにゾンビ・アポカリプスを密かに企んでいるという噂は、完全に嘘だ。
だいいち、”アポカリプス”状態にするには、ゾンビが100万人と必要だろう。どこでそんな大量のゾンビを製造すればいいんだよ!?」
一体どこまでが本気なのかわからない一方で、火炎放射器の予約件数は燃え上がる。マスク氏のツイートによれば、28日には2,000件、その数時間後には4,000件のオーダーが入っているという。この火炎放射器は2万件の限定生産だ。
マスク氏は2017年12月11日には「ロゴ入りキャップが5万個売れたら、火炎放射器でも売り始めよう」、25日には「帽子は売り切れ、火炎放射器間もなく!」とツイートしていた。
After 50k hats, we will start selling The Boring Company flamethrower
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年12月11日
ちなみに、マスク氏からの公式発表に先駆けて、米ネット掲示板Redditのユーザーが公開前の商品ページの存在を暴いていた。ページを表示するにはパスワードが必要だったが、その解読が容易であったことは火を見るよりも明らかだ。パスワードは”flame”だった。
Source:https://www.boringcompany.com/flamethrower