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『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』原作者とファンを尊重して大ヒット、ジェイソン・ブラムが明かす「低予算ホラー」の極意【来日インタビュー】

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』ジェイソン・ブラム 来日インタビュー撮影写真
©︎ THE RIVER

──『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は『M3GAN』に引き続き、人形、パペットが題材のホラー映画です。ホラージャンルでは、歴史的に『チャッキー』や『アナベル』シリーズなどがありました。パペットを題材にしたホラー映画の旨みとは何だと思いますか?

どんな理由であれ、人形やパペットは、そこに座っているだけで怖い。自分の想像の中で、彼らをリアルなものだと置き換えるからです。小さい頃、人形やパペットは本当にベッドで眠っている、リアルな存在だと思っていましたよね。映画製作者として作るどんなものよりも、「あなたの想像の中のもの」の方が遙かに怖いのだと、僕はいつも考えています。

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だから、人形やパペットが怖いのは、僕たちが小さい頃に想像していたものが現実化するかもしれない、という理由だと思います。これはまさに、『M3GAN』や『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』などで描かれていることです。

つまり、僕たちは、人形やパペットが現実に生きていたらどうだろう、と考えながら子ども時代を過ごしました。「そんなわけがない」はずのものが、現実になるわけです。そりゃあ、怖いわけですよ。

『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』
© 2023 Universal Studios. All Rights Reserved.

──そういえば、今度はテディ・ベアを題材にした『Imaginary(原題)』という映画を製作されるそうですね

恐怖のクマのぬいぐるみ『Imaginary』予告編

まさに、そうです!今、そのことを考えて喋っていました。日本での配給会社はどうなるだろう?配給権は渡っているはずです。とりあえず、まさに『Imaginary』の題材はそれです。それがブラムハウスの次回作です。

──どんな内容になるか、先行して教えて欲しいです!

『Imaginary』は……、クマのぬいぐるみについての映画です(笑)。とても可愛いクマのぬいぐるみなのですが、そこに命が宿り、全然可愛くなくなる。でも、それ以上のものがあります。

『M3GAN』のクマのぬいぐるみバージョン、という感じではありません。『M3GAN』では、ミーガン人形がメインキャラクターでしたが、『Imaginary』のメインキャラクターはクマではありません。この映画のメインキャラクターは、あなたのイマジネーション。そのイマジネーションの中で、さまざまなことが起こります。とても怖いことがね。

すごくいい映画になりまして、とても誇りに思っています。アメリカでは3月に公開されます。日本での公開がいつになるかはわかりませんが、すごく楽しみにしています。

──『Imaginary』も楽しみです。『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』はアメリカで大ヒットとなりましたが、ヒットの要因をどのように分析していますか?

アメリカだけでなく、世界各地で大ヒットになりました。理由は2つあると思います。まず、原作のゲームがすごく人気だったということ、子どもたちや若い世代がとても共感してくれたということ。そして、原作者のスコットが期待を裏切らない映画を作ってくれたということ。だからこそ、この映画は大成功を収められたのだと思います。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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