デル・トロ監督『フランケンシュタイン』予告編公開 ─ オスカー・アイザック主演、「私の人生の全てを注いだ」と監督

『パンズ・ラビリンス』(2006)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)などのギレルモ・デル・トロ監督によるNetflix映画『フランケンシュタイン』よりティザー映像が到着した。映像の緊張感あふれるトーンと詩的な台詞が、視覚と感情の両面に強烈な印象を刻みつける。
ギレルモ・デル・トロ監督/脚本で贈る、普及の名作の映画化『フランケンシュタイン』。才能に恵まれるも尊大なヴィクター・フランケンシュタイン博士(オスカー・アイザック)が、恐ろしい実験によってある怪物(ジェイコブ・エロルディ)に命を吹き込むが、博士と悲劇の怪物を待つのは破滅への道だった…。
予告編映像は、フランケンシュタイン博士の「私は罪の記憶を葬ると決めていた この身とともに」という独白で幕を明ける。北極圏と思われる寒冷の地には遭難した船と探検隊が映し出される。カットが切り替わると、蝋燭を片手に古い屋敷の階段をのぼるフランケンシュタイン博士が振り返る。
「私の物語には事実もあれば作り話もある。だが全てが真実だ」と語るフランケンシュタイン博士。自らが実験により創り出した怪物を披露すると、観衆たちは驚嘆の眼差しで見つめ、思わず立ち上がる。
「ビジョンを見た。私の頭の中で形になった。避けられず必然だった。現実になるまでは」とフランケンシュタイン博士は過去を振り返る。怪物の創造に至るまでの経緯、そして怪物が誕生してからの物語が紡がれていく。博士や怪物にはいかなる運命が待ち受けているのか。
共演には『X エックス』シリーズのミア・ゴス、『イングロリアス・バスターズ』(2009)のクリストフ・ヴァルツのほか、『西部戦線異状なし』(2022)のフェリックス・カメラー、「スター・ウォーズ:アソーカ」(2023-)のラース・ミケルセン、『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・ブラッドリー、「スイート・トゥース:鹿の角を持つ少年」(2021-2023)のクリスチャン・コンヴェリー、『Mank/マンク』(2020)などの名優チャールズ・ダンスが集った。

現地時間5月31日に配信されたNetflixのグローバルファンイベント「Netflix TUDUM 2025」では、デル・トロ監督をはじめ、オスカー・アイザック、ミア・ゴスが登壇。
デル・トロ監督は本作に込めた想いについて「この作品には私の人生のすべてを注いできました。人間vsモンスター、そして父と息子というのは常に私の作品のテーマになっています。この作品は25年間に渡り取り組んでいるような、自伝のような作品です。ようやく皆さんにお見せできることを嬉しく思います」と語った。また、アイザックは「フランケンシュタインを演じたことは私の人生で一度きりのかけがえのない経験になりました。我々がこの作品に込めた想いは非常に大きいです」と本作への想いを明かしている。
ティザー映像では、まだその全貌が明らかにならない怪物の姿かたちも非常に興味深い。TVシリーズ「ユーフォリア」や『Saltburn』(2023)で妖しくも魅力的なキャラクターを好演しているエロルディが演じる怪物が、また新たな『フランケンシュタイン』の世界を彩ることとなるだろう。
デル・トロが怪奇現象に遭遇したという撮影地スコットランドのアバディーンのロケーションにも注目したい。デル・トロ十八番とも言える壮大で不穏な世界観がより濃密に堪能できそうだ。
Netflix映画『フランケンシュタイン』は2025年11月に世界独占配信。
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