デル・トロ版『ジャスティス・リーグ:ダーク』、主人公はコンスタンティンだった ─ 『シェイプ・オブ・ウォーター』半魚人役がデッドマンに検討

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)『フランケンシュタイン』(2025)などの鬼才、ギレルモ・デル・トロには、かつてDC映画『ジャスティス・リーグ:ダーク』の企画を進めていたことがある。コンスタンティンを中心とするダークヒーローが集結したオカルトチームだ。
もっとも、この企画が準備されていたのは2015年まで遡る。デル・トロはプロデューサーを務め、監督に就任する見込みもあったものの離脱。その後には『ボーン・アイデンティティー』(2002)などのダグ・リーマンが監督に就任したが、こちらも頓挫している。
米Happy Sad Confusedに登場したデル・トロは当時の企画について、どこまで進展があったかと尋ねられると「キャスティングまでは進んでいなかった」と説明。プロデューサーとして、『ヘルボーイ』シリーズのエイブ・サピエン役や『パンズ・ラビリンス』(2006)のペイルマン、『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人役などで度々起用しているダグ・ジョーンズをデッドマン役に誘う予定だったという。
デッドマンは生きる人間に乗り移ることのできる霊体の超常ヒーロー。スラリとした体格が特徴で、「彼ならスーツも着こなせる体格でしたし、彼の癖もわかっていましたから」とデル・トロは語っている。
「脚本も気に入っていましたよ。惚れ込んでいました。誰もが自然に引き込まれるようなものでした」「プロットが完璧だったんです」と振り返るデル・トロ。物語の主人公はかつてキアヌ・リーブスが演じたこともあるオカルトヒーローのコンスタンティンで、ヴィランの一人は植物の怪人フロロニック・マン。ほか、沼地の怪人スワンプシングも「よく肉付けされた」描写で登場したという。
さらに、バットマンがカメオ登場する展開もあったそうだ。登場人物の一人が「飛行機が必要だ」と言うと、別のキャラクターが「友人が飛行機を持っている」と返し、訪れるのがブルース・ウェインのオフィスだったという。
「ぜひやりたかった。今はやりたくないけど」と、現在は消極的な様子のデル・トロ。もしもDCスタジオやジェームズ・ガンと将来的に再開する機会があったらどうかと尋ねられると、「いやいやいや」と遠慮気味だ。
「時々、彼がうまくやっていることについて手紙を書くことはあります。彼は本当に頭がいいですね。『スーパーマン』も最高でした。彼のユニバースの見方を本当に楽しませてもらいました。」
幻の『ジャスティス・リーグ:ダーク』について、「脚本もありましたし、雑談ということではなく、数年かけて企画を進めていました」と改めて振り返るデル・トロ。「美術製作にまでは進まなかったけど、素晴らしいアクションシーンがありました」といい、中でもお気に入りのアクションシーンを語っている。
「デッドマンが身体から身体へと次々に乗り移る追跡シーンがありました。80代の女性がセントラルパークで主人公の後ろを走っていたら、デッドマンが交通警官に飛び乗って……。すごくスリリングな場面でしたよ。」
もしも実現していたら、アメコミ映画としては異色のダークな作風になっていたことだろう。当時すでにコミック『ヘルボーイ』シリーズの実写化を成功させていたデル・トロだけに、唯一無二の怪作に仕上がっていたかもしれない。
ちなみに現在の新生DCユニバースでは、コミック原作のヒーロー・ホラー作品として『クレイフェイス(原題)』が準備中。『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』(2024)のジェームズ・ワトキンス監督、数々のホラー作品で知られるマイク・フラナガン脚本によるスーパーヒーロー・ホラー映画。注目を浴びるため、とある物質を注射したB級の映画俳優が“歩く粘土の塊”と化すストーリーだ。主演は新鋭トム・リース・ハリーズ。2026年9月11日に米国公開予定。
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Source:Happy Sad Confused



























