『ワンダーウーマン』ガル・ガドットが『クレオパトラ』主演、パティ・ジェンキンス監督と再タッグ

『ワンダーウーマン』シリーズの主演女優ガル・ガドットとパティ・ジェンキンス監督が、歴史映画『クレオパトラ(原題:Cleopatra)』で再タッグを組む。米Deadlineなどが報じた。
プトレマイオス朝エジプトの“最後の女王”であるクレオパトラの物語は、これまでにも文学や映画などさまざまな作品で描かれており、1963年には、20世紀フォックスがエリザベス・テイラー主演の大作映画『クレオパトラ』を発表。現在に至るまで史上最高の予算が投じられ、フォックスの経営をあわや破綻に追い込むところだったとさえいわれている。
新たな映画版『クレオパトラ』を手がけるのはパラマウント・ピクチャーズで、脚本は『アリータ: バトル・エンジェル』(2018)『シャッター アイランド』(2010)のレータ・カログリディスが執筆。プロデューサーにはガドット&ジェンキンスのほか、『ワンダーウーマン』などDC映画のチャールズ・ローヴェンらが就任した。
映画化はガドットのアイデアに基づき、彼女の製作会社Pilot Wave Motion Picturesが企画を提案。ガドットの要請を受け、カログリディスはリサーチに基づいて物語の原案を作成。ジェンキンス監督やローヴェンらとともにZoomによるプレゼンテーションに臨んだという。パラマウントはガドットとの契約交渉を済ませており、急ピッチで企画を進行中。カログリディスはガドットやジェンキンス監督らとともにストーリーを練り上げ、速やかに脚本の執筆に入る。
この企画が米国で報じられた2020年10月11日は「国際ガールズ・デー」であり、ガドットはInstagramにて、この日に『クレオパトラ』の告知ができることを喜んだ。自身の映画版は「かつてない形で」「カメラの前後ともに、初めて女性の視点から」クレオパトラの物語を映画化するものになるとのこと。「世界中の女性たちや少女たちが、自分の夢を諦めないという物語をお互いに伝え合いたい、自分たちの声を届け合いたいと考えてくださることを願います」。
ちなみにパラマウントは、ワーナー・ブラザースやNetflix、Appleらとの争奪戦を経て『クレオパトラ』の映像化権を獲得。過去にはソニー・ピクチャーズが企画を進めており、『ブレードランナー 2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督との契約交渉に入ったことも報じられていた。候補にはジェームズ・キャメロンやデヴィッド・フィンチャーの名前も挙がっており、主演にはアンジェリーナ・ジョリーが興味を示していたというのだ。しかしながら今回の報道により、パラマウントが権利を獲得したことが判明。『ミュンヘン』(2005)『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)のエリック・ロスらが執筆していたという脚本が日の目を見ることはなさそうである。
Source: Deadline