『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ガモーラ、当初は2作目で死亡する計画だった ─ 「マーベルから説得された」とジェームズ・ガン

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気ヒーローチーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにとって最大の事件といえば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でガモーラが死亡したことだ。それ以降、最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』に至るまで、スター・ロード/ピーター・クイルは愛する人を失った悲しみに暮れている。
しかし、なぜガモーラは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズではなく『インフィニティ・ウォー』で退場することになったのか? 監督・脚本のジェームズ・ガンは、もともとガモーラをシリーズ第2作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)で死なせる計画だったことを明かしている。
米Comicbook.comにて、ガンは「物事は常に変わり、誰にもわからないもの」と発言。当初の計画がいかなるものだったかを語った。
「ガモーラを(2作目で)死なせるつもりでした。彼女が自分を犠牲にし、対照的にクイルが自分自身について学ぶという内容にしようと思っていましたが、考えが変わったんです。(マーベル・スタジオの)ケヴィン・ファイギとルイス・デスポジートからも説得を受けましたし、(計画は)うまくいかないなと。実際に(2作目で)やったことのほうがはるかに適切でしたね。ストーリーにふさわしかったと思います。」
ガンが語る“実際にやったこと”とは、ガモーラではなく、クイルの育ての親であるヨンドゥが自らを犠牲にする展開だった。しかし、当時は「(ヨンドゥ役の)マイケル・ルーカーは僕の友人だし、殺したくないな、嫌だな、やりたくないなと思っていた」とのこと。しかし脚本を執筆するうち、物語は必然性にそちらの方向に進んでいったという。
もっとも、ガモーラは思わぬ形で退場することになる。『インフィニティ・ウォー』では、父のサノスがソウル・ストーンを手に入れるため、最愛の娘であるガモーラを崖から突き落とすのだ。ガンいわく、この展開については同作を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督から相談の電話が入っていたという。「“こういうことを考えているんだけど、成立するか? 協力してもらえるか?”と聞かれたので、“大丈夫、やれます”と。3作目でうまく扱えると思ったんです」。
ちなみに『インフィニティ・ウォー』の公開当時、アンソニーは「ガモーラ(の死)について、ジェームズとは直接話し合っていません。もちろんケヴィン(・ファイギ)とは話し合いましたが」と語っていた。実際にはこれは事実ではなく、ルッソ兄弟はガンにもきちんと連絡を取っていたのだ。この発言はルッソなりのパフォーマンスだったということか……。
マーベルの介入もあってガモーラの死は計画が変更されたが、堂々の完結編である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』で、ガンは「完全に自由にさせてもらった」とのこと。米Gizmodoにて、ファイギも「(登場人物の死について)過去作では話し合いをしましたが、今回は話し合っていません。3部作の完結編として構想された映画なので、やり切ってもらうことが何よりも大事でした」と振り返っている。
Source: Comicbook.com, Gizmodo