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「ガッチャマン」実写映画版、ハリウッド独自の物語に ─ 「アニメをそのまま脚色するものではない」

ガッチャマン
Photo by Toshiro Gamo https://www.flickr.com/photos/dakiny/3940271545/ Remixed by THE RIVER

タツノコプロ製作の日本製アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」(1972-1974)のハリウッド実写映画版は、原作に沿うものではなく、新たな解釈による独自のストーリーになるという。製作を務める、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)などのジョー・ルッソ監督が米Colliderにて語った。

「科学忍者隊ガッチャマン」は、5人の少年少女によって結成された科学忍者隊が世界征服を目論む秘密結社ギャラクターと対決するストーリー。アメリカでは「Battle of the Planets」として1978年から放送され、ハリウッドでの実写映画化企画は2019年7月に正式発表された。

本作の進捗について問われたルッソは、「現在は開発段階にあります」としつつ「アニメ版をそのまま脚色する作品にはなりません」と話している。「宇宙戦争に関わる、遺伝子を組み換えられた子供たちをめぐる物語になるでしょう」。ルッソほか製作チームが「ガッチャマン」で最も心惹かれたのは、同作が「成長の物語」であることだったという。

独自の物語を展開するにあたり、ルッソは、アイデアを練り上げるまでに「何ヶ月も掛かる」と語る。「新たな物語がどんな内容になるのかをしっかりと考えなければなりません。そこから作品の基盤に落とし込んで、アートワークを作っていく作業に入ります。そして、最終的に脚本へ。今は基礎固めをしている段階というわけです」。やはり、製作開始にはもうしばらく時間が掛かりそうだ。

アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟は、本作のほかにも多数のプロジェクトを同時進行している。その中でも、人気カードゲームのアニメ版「マジック:ザ・ギャザリング」は脚本を執筆している段階で、アニメ作品は実写以上に準備に時間が掛かると強調した。また、1980年代のアメコミを映像化する「グリムジャック(原題:Grimjack)」も脚本作業中で、その出来栄えには「素晴らしい」と絶賛。製作を務めるAmazonにも脚本も送っており、現在はフィードバックを待っている状態とのことだ。

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Source: Collider

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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