『ガッチャマン』ハリウッド実写映画版、『ワイルド・スピード』脚本家が就任

ハリウッド実写映画版『科学忍者隊ガッチャマン』の脚本家として、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021年8月6日公開)のダニエル・ケイシーが就任したことがわかった。米Deadlineなどが報じている。
タツノコプロ製作「科学忍者隊ガッチャマン」(1972-1974)は、5人の少年少女によって結成された科学忍者隊が世界征服を目論む秘密結社ギャラクターと対決するストーリー。アメリカでは「Battle of the Planets」として1978年から放送され、ハリウッドでの実写映画化は2019年7月に発表されていた。製作は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)監督のアンソニー&ジョー・ルッソが務める。
脚本を執筆するダニエルは、過去に『KIN キン』(2018)や『10 クローバーフィールド・レーン』(2016、ノンクレジット)などに参加。今後はクリフォード・D・シマックの同名SF小説を映画化する『中継ステーション(原題:Way Station)』を含む、複数の脚本・監督作が控える注目のフィルムメーカーだ。
現在、ダニエルはルッソ兄弟とともに「『ガッチャマン』ユニバースの基礎固め」を進行中。ルッソ兄弟率いる製作会社AGBOは、ダニエルが執筆する実写映画版『ガッチャマン』を皮切りに、複数のメディアにまたがるシリーズ展開を見込んでおり、今後はタツノコプロを交えて、シリーズの拡大・深化を目指したコンセプトの検討も行われるという。
発表にあたり、ルッソ兄弟は「ダニエルの情熱、細部へのこだわり、発明の熱望は、シリーズのファンを間違いなく満足させ、また新たな観客には心尽くしの初登場を生むことでしょう。メディアを超え、有意義に観客を巻き込んでいくユニバースの基礎固めにふさわしいパートナーです」とコメント。一方のダニエルは、長らくルッソ兄弟のファンだったことを明かし、「この壮大で映画的なストーリーを託してくださって本当にうれしい」と述べた。
なお既報によると、実写映画版『ガッチャマン』は「アニメ版をそのまま脚色する作品にはならない」とのこと。ジョー・ルッソは「宇宙戦争に関わる、遺伝子を組み換えられた子供たちをめぐる物語」だと語っていた。
Source: Deadline