映画・ドラマファンも注目!世界と文化の現在を覗く、特集上映「長編アニメーションの新しい景色」1月13~26日に東京・渋谷で開催

世界のアニメーションから珠玉の28作品を集めた特集上映、「GEORAMA2017-18 presents ワールド・アニメーション 長編アニメーションの新しい景色」が、2018 年1月13日(土)~26日(金)に東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて開催される。
GEORAMAとは、2014年に吉祥寺・バウスシアターで始まった国際アニメーションフェスティバル。プログラムの選定を担当したのは、先日THE RIVERにもインタビューでご登場いただいた、『21世紀のアニメーションがわかる本』(フィルムアート社)著者の土居伸彰氏だ。イベントの予告映像が到着しているので、まずは魅力的な作品群の一端をご確認いただきたい。
アジア、アメリカ、ヨーロッパなど全6部門で構成された本企画には、日頃アニメーション作品をあまり観ないという映画・ドラマファンも注目しておきたい作品が満載だ。
たとえば“イランの宮﨑駿”ともいわれる新鋭による『天国から見放されて』は「なぜ人々には英雄が必要なのか」を問い、フィリピン・フランスの合作『サリーを救え!』は実写とアニメーションを混合したスタイルで「フィリピン版『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』?”とも形容される。さらに『サイコノータス 忘れられた子どもたち』は、日本アニメをはじめとした数々のポップカルチャーから影響を受けた新世代のストーリーテリングが見どころだという。『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)を手がけたヨン・サンホ監督による初長編アニメーション作品『豚の王』、中国アニメ初のベルリン映画祭出品を達成した俊英の初長編『PIERCING I』は、各国の現代の空気を切実に映し出す作品だ。『エターナル・サンシャイン』(2004)や『ムード・インディゴ うたかたの日々』(2013)のミシェル・ゴンドリーが創った異色のアニメーション・ドキュメンタリー、『背の高い男は幸せ?』も上映される。
ここに紹介できなかった作品も含めて、上映される海外長編アニメーション作品は揃いに揃ったり一挙19本(+短編9本)。土居氏をもって「渾身の企画」と言わしめる2週間、きっと渋谷の映画館で、数々のアニメーション作品から世界の現在を覗き込んだり、あるいはアニメーションとは何か、海外ポップカルチャーとはいかなるものかをじっくり噛みしめたりできるに違いない。
GEORAMA2017-18 presents ワールド・アニメーション 「長編アニメーションの新しい景色」
日時: 2018年1月13日(土)〜26日(金)
会場: シアター・イメージフォーラム
公式ウェブサイト: http://newdeer.net/world-animation
(文:Takatoshi Inagaki)