魅惑のスカヨハ、桃井かおりを少女に…『ゴースト・イン・ザ・シェル』ジャパン・プレミア レポート

日本が誇る世界的人気コミック・アニメシリーズ『攻殻機動隊』を原作としたハリウッド映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』のワールド・プレミアが2017年3月16日、東京都内で開催された。同作のプレミア・イベントはこの日本開催が世界初となるが、これはスタジオたっての希望だそうだ。
会場にはスカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュらメインキャストほか、ルパート・サンダース監督に加え、プロデューサーのアヴィ・アラッド、アリ・アラッド、マイケル・コスティガンスティーヴン、ポールほか、日本人出演者として桃井かおり、福島リラ、泉原豊、山本花織も登場。35メートルにも及ぶレッドカーペットには同長のLEDマットが敷かれ、世界初の”電脳LEDレッドカーペット”が完成。日本の雑踏感とサイバー感が織り交ざった世界観を演出していた。
日本でもひときわ人気の高いスカーレット・ヨハンソンが登場すると会場からは大歓声が上がり、観客は身を乗り出してサインやツーショット写真を求めた。また、ビートたけしの堂々たる登場にも興奮の声が目立った。
少佐 / スカーレット・ヨハンソン

「この場に立つことができていて、興奮しています。この作品は私たちにとって愛の結晶です。皆様に愛されている作品です。日本でワールド・プレミアが開催できてとても相応しいと思います。こんなにあたたかい歓迎を頂いて素晴らしく思います。とても素敵な祝いの場となりました。ありがとうございます。」
荒巻 / ビートたけし
「今まで実写版であまり成功したことがないような気がします。しかし今回はかなりのレベルで、実写版の方が凄いんじゃないかというような感じがします。」
たけしは、同日午前に行われた記者会見同様、きわどいジョークで会場を笑わせた。
「私にとっては、本当に感謝感激で、この喜びをキッカケに、幸福の科学の方に戻りたいと思います。」
司会者に「ちょっとちょっと!」と制止されるも、「また本が出ますんで、『そんとき、明かしちゃおう』っていう本が出ます。買ってください」と、清水富美加の暴露本『全部、言っちゃうね。』のパロディを皮肉ったブラックな時事ネタで、さらに一笑いをさらう。
「漫画で見た荒巻は『きたねぇジジィ』なんでどうしようかと思ったんですけども、監督とメイクさんと相談して、やや恥ずかしくないアタマにして頂いて、どうにか笑われずに済むようになりました。そして私はECCという、コーヒーメーカーじゃないですけども、そういう英語の会社のCMをやったことがあって、英語がベラベラだと思われてるらしいんですけども…。私実は英語がヘタで。日本語でやんなきゃヤダと言ったら、元々原作が日本語なんで、監督にオーケーして頂いて。」
また、「物忘れがひどい時はカンペを持って頂いたんですけども、その相手がスカーレットだったという、歴史に残る快挙をあげたと、こう思っております、ハイ」と語り、スカーレット・ヨハンソンにまさかのカンペ持ちを頼んでいた裏エピソードで観客を驚かせていた。
バトー / ピルー・アスベック

「とても特別な夜です。今作を誇りに思います。この映画は、原作者の士郎さんと押井さんに観ていただいて、誇りに思って頂ける内容になっていると思います。」
ピルーは、記者会見時同様、多大なファンを持つ原作に敬意を払いながら丁寧に語った。