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『Ghost of Tsushima』ハリウッド映画版、「重要な開発段階」と監督 ─ 早くもユニバース化を検討か

Ghost of Tsushima
©Sony Interactive Entertainment LLC.

鎌倉時代の日本を舞台にした時代劇オープンワールド・アクションアドベンチャーゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』のハリウッド実写版映画について、監督を務めるチャド・スタエルスキが「重要な開発段階」にあることを明かした。米ComicBookMovie.comのインタビューにて最新の状況を語っている。

ゲーム『Ghost of Tsushima』は鎌倉時代の蒙古襲来を題材として、武士の道に反した冥人・境井 仁が、対馬を敵の手から解き放つべく決死の戦いに挑む物語。往年の時代劇や黒澤明作品への敬意が払われ、名作映画の世界に飛び込んだかのような没入感が世界中を魅了した。

キアヌ・リーブス主演『ジョン・ウィック』シリーズでもおなじみ、大の日本通としても知られるスタエルスキは、ゲーム版のファンであることを強調。現在は「重要な開発段階」と述べ、「ゲームにおける境井 仁の物語は、史上最も”アンチ・サムライ”的なサムライ映画と言える」と語った。

「ストーリーラインや物語のテーマ、境井 仁の変遷や、彼が何者になるかという選択、周りが彼に求めるもの、彼が名誉にかけてすべきこと、彼がならねばならないもの。非常に面白いですから、この物語におけるキャラクターは何としてでも失いたくないですね。また、ビジュアル面もキープしたい。たくさんの情報を一本の映画に詰め込み、それを別の長編やテレビ企画、プラットフォームに展開するにはどうすればいいのか。」

以前、本作をオール日本人キャストで進める意向を示していたスタエルスキ。これ自体がチャレンジングな試みであることは間違いないが、映画一作のみならず。続編やテレビシリーズなどに世界観を拡大していく意欲も示している。ゲーム独自の世界観を尊重しながら、映画ならではの魅力を表現するために試行錯誤が続いていくことだろう。

「成功のコツは素晴らしい素材を持つことではなく、自分たちは素晴らしい素材を持っているのだと知ることです。それがどのプラットフォームでも通用するための方法です。いかにして、このゲームから2時間~2時間半の素晴らしい映画を作るのか。満足のいくものにしつつ、さらに拡大する余地を残しておくのか。そして真のチャレンジは、いかに素晴らしいものを扱い、鑑賞できるレベルに落とし込むかです。」

なお、スタエルスキの代表作である『ジョン・ウィック』シリーズは、最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が2023年9月22日に日本公開を迎えるほか、今後はユニバースを拡大し、スピンオフ作品『バレリーナ』や前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル(原題:The Continental)」なども待機中。そのスキルが『Ghost of Tsushima』にどう活かされるのかにも注目だ。

Source: ComicBookMovie.com

Text: Yuka Shingai, 稲垣貴俊

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